二次会はカラオケ一択!? 飲み過ぎによる胃不調の最高の養生法は「声を出すこと」【眠れなくなるほど面白い 図解 胃と腸の話】
お酒の飲み過ぎによる胃の不調は カラオケが最高の養生法!?
胃と肝臓の低調は連鎖しやすい
機能性ディスペプシアで来院される方の中には、肝臓の機能低下が胃の不調を引き起こしているケースが少なからず見うけられます。このような場合、いくら胃薬を飲んでも問題は解決しません。安易な薬の服用が肝臓に負担をかければ、かえって症状の悪化を招くことになります。
胃とまわりの臓器が協調し合うように、胃と肝臓も連携をとりながら、それぞれの役割を全うしています。以下にその一例を挙げてみましょう。
アルコールのとり過ぎで肝機能がダウンすれば、肝臓でつくられる胆汁の分泌が減って脂質の消化が不十分となり、胃もたれなどの原因に。また「食べ過ぎによる胃の疲れで消化吸収がうまくいかないと、肝臓の構成原料であるたんぱく質の供給も不十分となり肝臓は十分に働けません。
こうした胃と肝臓の不調の連鎖を断ち切るには、胃の負担をやわらげながら、肝機能の向上をめざし、胃と肝臓を同時に回復させることです。その方法のひとつに「声を出すこと」があります。これは胃熱タイプの方に効果的な対処法で、声を出すことで胃の熱を吐き出し、症状をやわらげるわけです。何よりおしゃべりやカラオケはストレスの発散にもなります。熱が冷めて胃の働きが戻れば、それに応じて肝臓も本来の調子を取り戻すことが期待できるでしょう。
胃と肝臓の関係
胃にたまった熱と肝臓のストレスを発散させる方法
胃にたまった熱と肝臓のストレスを発散させる方法は「声を出すこと」【効果】
● 声を出すことで胃の熱を吐き出し、気の巡りをよくする
● もやもやした感情を発散させる
● 歌うことで副交感神経が優位になりリラックスできる
● 「肝は音に通ず」という言葉もあり、音や声は肝に作用する
あくびやため息が多いひとは、胃に熱がたまっている証拠
おしゃべりや、カラオケなどで胃の熱を吐き出し、ストレス発散
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 胃と腸の話』著:福原 真一郎