日本公開中止の映画『ウルフズ』監督、「やっぱり映画館で観るのが一番」と語る
『オーシャンズ』シリーズのジョージ・クルーニーとブラッド・ピットが共演するとして注目を集めていながら、日本では劇場公開が中止された映画『ウルフズ』について、監督を務めたジョン・ワッツが「劇場で観てほしい」とメッセージを語っている。
『ウルフズ』はの『スパイダーマン』シリーズを手がけたジョン・ワッツ監督による期待作で、クルーニーとピットの2大スターが共に一匹狼タイプのフィクサーを演じるというアクションコメディ。Apple製作の本作は2024年9月20日より日米同時公開となる予定で、国内でも映画館での予告編上映などの告知が始められていた。
ところが本国アメリカにて、公開規模を一部の劇場に縮小し、1週間限定の上映に変更とのが。その日のうちに、日本ではするという異例のアナウンスが行われた。
中止になるまでに、日本では前売鑑賞券の販売も始まっており、劇場での鑑賞を楽しみにしていたファンにとっては残念な事態となった。本国でも一部劇場での1週間限定上映となり、鑑賞のハードルが跳ね上がることに。この急展開について、監督のワッツは米に想いを語っている。
ワッツの話によれば、本作の契約がなされていたのは、自身最大のヒット作『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)公開以前、まだ映画業界全体がコロナ禍の余波の中にあった頃だったという。劇場映画の先行きが不透明だった時期だ。
そんな中でも、監督は本作について、「常に劇場映画だと意識していました。映画館で観てもらうために作ったし、それが最善の鑑賞方法だと思う」とコメント。コロラド州の小さな町出身で劇場も少なく、映画といえばVHSで鑑賞して育ったという監督にとって、「やっぱり映画館での体験がナンバーワン」。作品がどの形式でリリースされるかは「その決定を下せる人が、観客が取れるという自信を持てるかどうか次第」としながら、「人は(劇場に)映画を観に行きたいものです。人は映画が好きなのです」と語った。
渾身の『ウルフズ』について、「面白い映画です。たくさんの捻りもある。視覚的にも面白いことに挑戦しましたし、やっぱり映画館で観るのが一番だと思います」と語った監督。彼が公開形式の変更を知ったのは、プレスリリースが発表される数日前のことだったという。
残念ながら監督の意図した鑑賞方式は日本で叶わなくなったが、映画は今後配信サービスのApple TV+でリリース予定だ。
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