仙台の歴史を見守った愛宕山。時を超えた宝物探訪【宮城県仙台市】
仙台市太白区にある愛宕山愛宕神社。標高78メートルのその神社は、仙台市街の景色を眺望できるスポットである。これを見ずにしては仙台の魅力を語れないほど、もったいないと筆者は思う。
高低差のある階段を登れば目の前には愛宕神社がある。しかし、愛宕神社だけではなく多くの歴史が存在している。そこで、筆者はその魅力を紹介したい。
まず、筆者が注目したのは、仙台市出身の詩人・石川善助氏作の石碑だ。2024年春に仙台文学館(仙台市青葉区北根)で開催された同氏の企画展で、愛宕山にも石碑があることを知った。詩の内容をそのまま記した言葉が石碑には描かれている。
さらに、愛宕山では1883年に経緯度測量が行われ、全国でも珍しく測点標石が置かれた史跡としても名を集めている。
これは新発見、仙台再発見そのものとしか言いようがない。
愛宕山を下りた広瀬川に面した愛宕山横穴墓群には1919~29年の10年間稼働した仙台愛宕下水力発電所の跡地がある。(基本的には立ち入れない。)
愛宕神社のお参りと併せて立ち寄ってみるといい。愛宕山には仙台の魅力となる歴史を越えた宝物が多数存在している。仙台に立ち寄って見ずにいるのももったいない。
また、愛宕神社は仙台城から南東に位置しており、十二支方位では辰と巳の方角。2025年は巳年であり御縁年を迎えた。特に、今年はお参りついでの観光も逃せない。
※写真はすべて筆者撮影