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習い事の費用相場はどれくらい?予算内に抑えるには?

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習い事の費用相場はどれくらい?予算内に抑えるには?

ベネッセ教育総合研究所 ダイジェスト版幼児の生活アンケート第6回の調査によると、小学校入学のタイミングで67%を超えるお子さんたちが習い事をした経験があるという結果でした。

多くのお子さんが習い事に通っているなか、習い事の相場が気になるという保護者の方も多いのではないでしょうか。

ここでは、習い事の費用相場を解説します。ひと月にかける習い事の費用相場やお子さんの習い事を選ぶ際のポイントもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

子どもにかける習い事の費用の平均は月14429円

習い事を始める際にまず気になるのは、コスト面ではないでしょうか。一般的なご家庭は毎月どの程度お金をかけているのか気になる方も少なくないはずです。ここでは、ソニー生命の調査結果をもとに、お子さんの習い事にかける平均費用についてご紹介します。

ソニー生命 子どもの教育資金に関する調査2022によると、習い事や家庭学習、そして塾などの教室学習にかける費用である「学校外教育費」の平均は月額14429円でした。2021年の平均額の13267円よりも1162円の増加。コロナ禍で自粛していた家庭が徐々に習い事を始めたことが要因ではないかと考えられます。

△【就学段階別】ひと月の習い事にかける支出 出典元 ソニー生命 子どもの教育資金に関する調査2022 就学段階 ひと月あたりの費用 幼稚園 8916円 小学生 15394円 中高生 20580円 大学生 12754円

お子さんの就学段階別に調査を行った結果、未就学児は8916円、小学生は15394円、中高生は20580円、そして大学生は12754円の平均支出となっています。

人気の習い事の費用を比較

お子さん一人あたりにかける習い事の費用について理解できたところで、ここからは人気の習い事にかかる費用の目安をご紹介します。

通信教育

通信教育とは、幼児教室や学習塾に通わず家庭学習ができると人気を集めている習い事です。通信教育と一口に言っても、小学校の勉強をサポートするためのものから中学校や高校受験を目的としたものまで、さまざまなタイプが存在します。

ひと月あたりの費用は、2000円台から1万円を超えるものまでとても幅が広いのも特徴です。履修する科目や目的によって費用は大きく変動します。テキストタイプとタブレットタイプから選択できるので、ご家庭の教育方針に合わせてお好みのタイプを選んでいきましょう。

通信教育を受ける最大のメリットは、学習塾に通うよりもコストを抑えられること。その他にも、保護者がお子さんの学習状況を把握しやすいこと、送迎の必要がないこと、そしてお子さんのペースやレベルに合わせて学習を進められることなども嬉しいポイントです。

スイミング

人気の習い事ランキングで常に上位にランクインしているスイミングは、0歳から始められる習い事として幅広い世代のお子さんが習っています。習い事をしているお子さんの4割近くがスイミングスクールに通っているとも言われるほど人気の習い事です。

スイミング平均月謝は、週1回で5000円から1万円です。月謝以外には入会金や年会費、水着やゴーグル、スイムキャップ、スクールバッグなどが必要。スクールによっては、送迎バスを利用できますので送迎が難しいご家庭でも通いやすい習い事です。

スイミングがこれほどまで人気を集めている理由は、運動神経が発達しやすいスポーツだからです。全身の筋肉を連動させて左右対称に動かすため、バランスよく筋肉を鍛えられますし、骨や体の歪みが起こりにくいと言われています。基礎体力の向上や脳への刺激もたっぷりあるスポーツなので、スイミング以外のスポーツも得意になる可能性があるのも特徴です。

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体操教室

都会では安全に走り回り、思い切り遊べる環境がますます少なくなっており、お子さんの運動神経を育む機会が減っていると感じている方は、ぜひ体操教室の入会を検討してみましょう。

体操教室の平均月謝は週1回で5000〜8000円です。月謝以外には、入会金や年会費、体操服、運動靴、スクールバッグなどの備品などがかかります。スクールによっては、保険への加入が必要な場合もあるので確認してください。

体操教室に通う最大のメリットは、基礎体力がつくこと。外遊びでは使わない筋肉を動かしたり、難しく複雑な動きをしたりすることで、基礎体力がアップし丈夫な体をつくることができます。そして体の柔軟性が高まりバランス感覚を養うことでケガをしにくい体づくりにも効果を発揮するでしょう。

そのほかにも、体操教室で1時間みっちりと体を動かすことで程よい疲れを得られるため、寝つきが良くなるというメリットも。跳び箱や鉄棒、マット運動などの幅広い運動を行うため、小中学校の体育の授業に自信を持って参加できるはずです。

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楽器(ピアノ教室など)

楽器系の習い事も、男女問わず人気を集めています。特に人気の習い事である「ピアノ」の平均月謝は週1回で5000円〜1万円です。月謝以外には入会費や年会費、楽譜や発表会参加費、発表会衣装代などがかかります。発表会の参加費は、会の規模にもよりますが大体1〜2万円が一般的です。

また、自宅練習するためのアコースティックピアノや電子ピアノ購入は必須です。最低でも10万円の予算を用意しておきましょう。

ピアノを習うことで、音感や記憶力、集中力が身につくと言われています。両指で異なる動きをするため、脳の広い範囲が刺激されるため、脳のトレーニングにもなるのです。

ピアノ以外に人気の「バイオリン教室」の平均月謝は週1回で7000円〜1万円です。バイオリンはお子さんの成長に合わせて買い替えが必要ですので、ランニングコストが非常に高い習い事の一つ。5歳から習い始めた場合、最低でも4回は買い替えが必要で、1台のバイオリンで4〜10万円が相場です。その他にも、入会金や年会費、弓の張り替えや調整費用、楽譜代などの費用がかかります。

バイオリンもピアノと同様に、音感や記憶力、集中力が身につくと言われています。お金はかかりますが、脳にとても良い影響が期待できるおすすめの習い事です。

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サッカー/フットサル

運動系の習い事で男の子から絶大な人気を集めるのが「サッカー」や「フットサル」。地域や小学校のサッカーチームに入会する場合は2000〜3000円、クラブチームに入会する場合は週1回で5000〜7000円が相場です。

月会費以外には、試合などの遠征や合宿などの費用に加えて、ユニフォームやシューズ、ボールやスクールバッグなどを購入する必要があります。

サッカーを習うことで、運動神経の発達や体力の向上だけでなく、チームワークや協調性を身につけられます。野球やテニスなどとは異なり、ボール一つで練習できるのも特徴です。なるべく早い段階から始めることで運動神経が発達し、サッカー以外のスポーツにも対応できる力が身につくでしょう。

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バレエ/リトミック

女の子の習い事として人気を集めるバレエは、大きく分けて決まった振り付けを覚える「クラシックバレエ」と自由な発想で踊る「モダンバレエ」の2種類があります。バレエの平均月謝は週1回で7000〜1万円です。月謝の他に、レオタードやレッスン着、バレエシューズやタイツなどの備品を購入する費用が必要。さらに、発表会への参加料として数万円単位でお金がかかります。

0歳からできる習い事として人気のリトミックは、音楽に合わせて体を動かしたり、即興で表現したりするレッスンのことです。リトミックの平均月謝は週1回で2500〜1万円とかなり幅広いのが特徴です。教材費用として別途請求されることもありますが、バレエのように必要な備品は多くないので気軽に始められる習い事と言えるでしょう。

バレエやリトミックを習うことによって体幹が鍛えらるだけでなく、忍耐力や集中力、そしてきれいな姿勢を身につけることができます。

ダンス

かっこいい習い事の代表格である「ダンス」は、小学校や中学校の授業で採用されたことをきっかけに注目を集めている習い事です。

ダンスの平均月謝は週1回で5000〜8000円で、月謝以外に入会金の支払いやダンス用シューズや練習着の購入が必要です。その他にも発表会に参加する場合は、その参加料や衣装代がかかってきます。スクールによっては、月謝制ではなくチケット制を導入しているところもあるので、お子さんのペースに合わせて通うこともできるでしょう。

ダンスを習うことで、柔軟性が身につきケガをしにくい体づくりができます。ほかにも表現力や協調性、競争心を高めることができるでしょう。思い切り体を動かすことでストレス発散にも効果的です。

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子どもの習い事の決め方

ここでは、習い事の決め方のポイントをご紹介します。お子さんの習い事選びに失敗しないためにも、ぜひ参考にしてください。

進学に必要な費用を考慮する

習い事をさせる上で重要なのは、お子さんを育てる上で必要な費用をしっかりと把握することです。習い事にかかる費用が家計の状況に合っているかしっかりと確認してください。

文部科学省の平成30年度子供の学習費調査の結果についてという調査によると、幼稚園から高校まで全て公立に通った場合の総額は541万円、全て私立に通った場合の総額は1830万円かかるという結果が出ました。これは、単純に学校に通わせるための「学校教育費」のみを算出したものですので、習い事をする場合は上記の金額にさらに上乗せされるということです。

お子さんにとってプラスとなる習い事はすべてやらせてあげたいと思うのは親として当然の気持ちです。しかし、お子さんが将来進学する際に資金面で困らないためにも、入会する前に費用に関するシミュレーションを行うことをおすすめします。

子どもとよく話し合う

お子さんが自分の意志で習い事をしたいと感じている場合は、お子さんとよく話し合うことが大切です。なぜその習い事をやりたいかという意思確認をすることはもちろん、学校との両立に問題はないか、通塾ではなくオンラインに変更できないかなど、じっくり話し合ってください。

特に、家から通いやすい立地であることは、通う際にとても大切なポイント。お子さんだけでなく、保護者の方にとっても無理のない範囲で続けられる習い事を選ぶのが賢明です。

まとめ

今回は、習い事の費用の相場について詳しくご紹介しました。お子さんの得意なことや興味のあることにマッチした習い事は何かと考えるのはもちろん大切ですが、家計を圧迫しない範囲でできる習い事を選ぶことも重要なポイントです。

習い事は月々のランニングコストに加えて、臨時の出費が必要なケースも少なくありません。家計からどのように費用を捻出するかしっかりと考えた上で、ベストな習い事を選ぶことをおすすめします。

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