名シーンの生アフレコにファン大興奮――『劇場版カードキャプターさくら 封印されたカード』公開25周年記念舞台挨拶レポート|丹下桜さん、くまいもとこさん登壇、浅香守生監督からコメント到着
2025年7月12日(土)、新宿ピカデリーにて『劇場版カードキャプターさくら 封印されたカード』の公開25周年を記念した舞台挨拶が開催されました。
木之本桜役の丹下桜さん、李小狼役のくまいもとこさんが登壇し、作品のお気に入りシーンやアフレコ秘話、制作当時の思い出を語るなどファンにはたまらない貴重なエピソードを次々と披露。さらに、名シーンの生アフレコが飛び出すなど、盛り上がりを見せた舞台挨拶の模様をお届けします。
【写真】『劇場版カードキャプターさくら 封印されたカード』公開25周年記念舞台挨拶レポート
25周年への想い
MCによる呼び込みでステージに登場した丹下さんとくまいさん。丹下さんは観客に手を振り温かい挨拶を、くまいさんは「こにゃにゃちわー!」とケロちゃんの挨拶を交え会場を沸かせました。
本作は2000年7月15日に劇場公開され、今年で公開25周年。それを記念しての再上映ということで、MCから25周年を迎えた気持ちを尋ねられると、丹下さんは「去年はケロちゃん役の久川綾さんと登壇しましたが、今年は小狼くん役のくまちゃん(くまいさん)とご一緒できてうれしいです」と話し、可愛らしい笑顔を見せます。
くまいさんは「25年というのは1人の人間がオギャっと生まれて、下手したら結婚して子供もいる年齢になっていると思うと……。上映当時からのファンの親とその子供が今日一緒にいらっしゃっているなんて感慨深いですね」としみじみ語り、お二人とも作品の長い歴史の重みを実感していました。
くまいさんのお気に入りのシーンはもちろん”あの”シーン!
続いてMCから「お気に入りのシーン」を問われたくまいさんは、「一番お気に入りといえば、もう……ねっ! 皆さんが想像しているシーンです(笑)」と笑顔で切り出します。
さらに、ラストシーンの名セリフ「よせって! 待ってればもとに戻るから!」を実際に生アフレコで披露。続きを求められた丹下さんも全力で赤面しつつ「やだ! 大好き」と応じると、会場からは大きな歓声が上がり、くまいさんは「キターー!」と絶叫。最後には「ごちそうさまでした!」と満足げな笑みを浮かべていました。
その後、丹下さんの好きなシーンについて尋ねられると、「ラストシーンはもちろんなんですが、もう1つの好きなシーンは7〜8分に一回は来るドキドキシーン」と回答。さらに「最初は桜と一緒に照れてくれていたのに、だんだんスンとした表情になっていって、悟ってきているように見えた(笑)」と笑いながら語ると、くまいさんが「大人の余裕です」と返し、会場は大きな笑いに包まれました。
手が触れるドキドキシーンについても触れ「周りから見ても赤面するシーンでしたよね」と2人が楽しげに振り返ると、観客もうなずきながら共感を示していました。
本作のキーとなるカード「HOPE」のアフレコ秘話
「使ってみたいカードや印象に残っているカード」について話が及ぶと、丹下さんは本作のキーとなる「無(THE NOTHING)」から「希望(THE HOPE)」に変化するカードを挙げ、それに対してくまいさんが「無(THE NOTHING)のカードを演じた坂本真綾ちゃんと桜ちゃんの二人の声が重ねてあるんです」とアフレコ秘話を明かしました。
そのエピソードを忘れていた丹下さんは「ほぇぇぇぇ」と驚き、そんな丹下さんの反応に会場は和やかムードに。ファンにはたまらないひとときとなりました。
浅香守生監督からコメントも到着
イベントも終盤に差し掛かったところで、本作の監督である浅香守生監督からのメッセージも到着し代読されました。
浅香監督は制作のためにミニチュア模型を作ったり、高所恐怖症なのに観覧車に乗せられた制作秘話と共に思い出を振り返り、「今みると古く見えてしまう映像もあるかと思いますが、初めてご覧になる方も久しぶりの方も、25年経ってなお劇場に来てくださる皆様に感謝を込めて、どうかこの思い出深い作品を存分に楽しんでください。」と感謝の思いを語りました。
舞台挨拶の締めくくりには、くまいさんが「25年前に見た方も、今日初めて観た方も末永くこの作品を楽しんでください。」と温かいメッセージを贈りました。
そして、丹下さんが「この映画を一言で表すなら?」と会場に問いかけると、観客から「大好き!」などの愛の溢れる声が次々上がり、丹下さんも「わたしも大好き!」と応えると、大きな拍手と共に歓声が上がり舞台挨拶は大盛況のうちに幕を閉じました。
浅香守生監督 コメント全文
「劇場版さくら 封印されたカード」公開25周年リバイバル上映にご来場くださいましてありがとうございます。
今作は劇場版2作目にして、TVシリーズの続きのお話として制作されました。
お話は続きなのですが、作業はTV最終回と同時進行だったので大変だった記憶があります。
今回の舞台は都内数カ所の遊園地をロケハンしています。
高所恐怖症の私は何度も観覧車に乗せられ、アニメ制作の過酷さを痛感しました(TT)
ミラーハウスのシーンでは、ミニチュアを作り、その中でフィギュアを移動させて作画の参考にしたりしています(^^)♪
今みると古く見えてしまう映像もあるかと思いますが、初めてご覧になる方も久しぶりの方も、25年経ってなお劇場に来てくださる皆様に感謝を込めて、どうかこの思い出深い作品を存分に楽しんでください。