富山湾は今シーズンもスルメイカが絶好調!【強神丸】トップは150杯超え
昨シーズンに引き続き好調な富山湾のスルメイカ釣りの模様をレポートしたい。
船イカ釣りで賑わう富山湾
例年、冬から春にかけて船のスルメイカ釣りが盛んな富山湾。冬場時化が多い日本海側にありながら、富山湾は北西方向を能登半島に囲まれているせいか比較的出船確率が高い。
主なターゲットはスルメイカだ。シーズン前半は大型が狙いやすく後半にかけては大小混じりで数釣りが楽しめる。ときどき顔を見せてくれる良型のヤリイカもうれしいゲストだ。
富山湾の船イカ釣りの特徴
富山湾の船イカ釣りの特徴は水深が100~150mと比較的浅いこと。オモリは釣り船や道糸の太さにもよるが100~120号程度と軽めなので体力的な負担がかなり小さい。仕掛けはプラヅノサビキの14cm~18cmが基本。ブランコ仕掛けでも直結仕掛けでもどちらでもよい。ブランコ仕掛けはバレにくく、直結仕掛けは手返しよく多点掛けが狙える。
プラヅノの数は自分のレベルに応じて選ぶとよい。5本から7本くらいが一般的だが、10本以上のベテランアングラーもいる。多点掛け狙いでツノ数を増やすのもいいが、不慣れでトラブルが多発するとチャンスタイムに手返しが悪くなってしまうこともありうるので注意したい。5本か7本くらいから始めてみてはいかがだろうか。この日の筆者は14cmのブランコ仕掛けで臨んだ。
強神丸に乗船
筆者は2月下旬の連休を利用して射水市・新港マリーナの強神丸に乗船した。
この日、最強寒波が日本海側を広範囲に襲うという気象状況でありながら、驚いたことに富山湾は降雪はあったものの波風ともに安全に出船できる程度で、海上では多くの遊漁船やプレージャーボートも見られた。朝6時30分に出港。約50分移動し船長のアナウンスで実釣開始。「水深○○m、反応は底のほうですね~。○○mくらいから下、狙ってみてください」。
すぐに海底付近でキュンキュン絞るようなアタリがあり電動リールを巻き上げると幸先よくスルメイカ2杯ゲット。次の投入では、ズシリとした重さを感じ、套長30cmに迫るビール瓶サイズのスルメイカが顔出し。次の投入で套長30cmオーバーのうれしいヤリイカが登場。
船上では電動リールを巻き上げる音があちこちから聞こえ、序盤からイカもアングラーもノリノリの高活性だ。9時ごろには雪も止み時折晴れ間も覗く。8時間の釣行中、ほぼコンスタントにアタリがあり、忙しく賑やかな釣行となった。
筆者は最大5点掛け、上級者のかたは10点掛け前後連発の方もいらっしゃった。釣りの合間にはイカを切り開いてロープに船上干し。ずらっと並んだイカが圧巻だ。干す場所が足りなくなるくらいの釣況だ。この日は、上級者からビギナーまでそれぞれ楽しい釣行になったのではないかと思う。
最終釣果
乗船者10名中、トップのかたは166杯超。二番手のかたは100杯弱。筆者は50杯弱で自分なりには十分満足な釣行となった。
シーズンの展望と強神丸
今回お世話になった強神丸は今西船長夫妻が営む。船長が操船し、奥様と息子さんが中乗りを務め、「楽しい釣り」をモットーとするアットホームな遊漁船だ。船には、ロッドホルダーとアダプターが装備されていて、イカヅノ投入器も7本用のものを無料でお借りすることができる。有料で釣竿と電動リールのレンタルタックルも用意されている。
なので、ビギナーのかたでも仕掛けとオモリを用意するだけで気軽に船イカ釣りにトライすることが可能だ。オマツリしてしまったときのトラブルにもスタッフが丁寧に対応している。トイレが男女別々になっているので女性でも安心して乗船することができる。
富山湾のイカ釣りシーズンは例年4月一杯か5月初旬頃までとなる。昨シーズンは3月―4月が最盛期で爆釣だった印象だ。これから春に向かっては、気候も徐々に温暖になってくる。最近はすっかり高級食材になってしまったスルメイカだが、この機会に狙ってみてはいかがだろうか。
<宮崎逝之介/TSURINEWSライター>