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今週のヘラブナ推薦釣り場2024【埼玉県・九頭竜沼】

TSURINEWS

魚影が濃い九頭竜沼(提供:週刊へらニュース山野正義)

今年は春の到来が早いという予報が出ていたが、立春寒波の影響で急激に冷え込んでしまい、食い渋る釣り場が多い。あと1カ月も過ぎればヘラが冬眠状態から目覚め、春のビッグイベント・巣離れ~乗っ込みの季節に突入する。埼玉県東松山市にある九頭竜沼は、こぢんまりした池だが魚影が濃く、年間を通して数釣りが楽しめる。

(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース山野正義)

九頭竜沼の概況

埼玉県の滑川町から東松山市付近はかんがい用を目的として作られた溜め池が多い。そこに漁協や愛好会などでヘラブナを放流した有料釣り場が点在する。

今の時期は北桟橋が人気(提供:週刊へらニュース山野正義)

九頭竜沼もそのなかの1つで、愛好会の手により池が管理されており、毎年秋から冬場にかけ新ベラが放流されている。びっくりするような大型は期待できないが、魚影が濃いうえ8寸前後の元気ベラが心地いい引きを楽しませてくれる。

現在は減水期となるので、釣り座から水面まで90cm前後離れている。そのため、1本半のタマ網とひも付きバケツがあると便利。

ポイント

九頭竜沼のポイントを紹介しよう。

九頭竜沼のポイント(提供:週刊へらニュース山野正義)

北桟橋

現在、安定した釣果が上がっている。後方に風除けのトタンが張られているので晴れた日は暖かく、風のない日は防寒着要らずで釣りが楽しめる。宙・底とも好みの釣りが楽しめる。

東桟橋

釣り座の後方に車が停められるので人気がある。桟橋の左から右側にかけて、なだらかに深くなっていく。桟橋の右角はこの釣り場の最深部で、満水時は8尺竿のチョウチン釣りが楽しめる。どちらかと言うと中央より右側が魚の着きがいい。

東桟橋(提供:週刊へらニュース山野正義)

南桟橋

魚は着いているので、風がない日は狙いめ。冬場は入釣者が少ないので、ほかのポイントと比べてアタリ出しが遅い傾向がある。現在は宙釣りよりもバランスの底釣りや段差の底釣りのほうが、アタリが出る確率が高い。

西桟橋

岸寄りに杭がランダムに入っているので入るポイントが限られてしまう。

西桟橋(提供:週刊へらニュース山野正義)

釣り方とエサ

釣れるヘラのサイズが8~9寸級が中心なので、普段使用のもので十分通用する。

使用竿は満水時なら宙・底釣りともに短竿で楽しめるが、現在は減水しているので宙で12尺、底釣りなら15尺前後を出したほうがアタリは多い。

宙、底釣りともに道糸0.8~1号、ハリスは0.4~0.5号で対応できる。

宙釣り

宙釣りの場合はタナ1~1.3mで、バラケに感嘆、力玉などウドン系を食わせにしたセットで釣る。ハリスは上8~10cm、下40~55cm。ハリは上セッサまたはバラサ5~6号、下リグル2~3号。ウキは足長の場合、ボディ4~5m5cmで、トップはPCムクが基本。ウキの動きが悪い時は、グラスムクが効果的。

バラケは粒戦をべースにとろスイミーやサナギパワー、ふぶきなどを配合する。食わせは感嘆の場合は粉10㏄に対し水10~11㏄で作る。計量カップで作る場合は指先で100回以上練り込み、オカユポンに入れる。練り込んだほうが、ダレが少ない。バラケを持たせたほうがいいのか抜いたほうがアタリが出るのか、その日の状況に合ったエサ調整が重要。

底釣り

底釣りの場合、ハリスの長さは上30~40cm、下40~50cm。ハリは上下ともバラサ3~5号、ウキはボディ8~11cm、PCムクトップでセミロングタイプが適している。

エサはダンゴの底釣り芯華をべースにペレ底などを配合した底釣り用のダンゴでも釣れるが、昨年12月に放流した新ベラが口を使っているので両グルテンが効果的。配合は、1:1粉末マッシュ30㏄+アルファ21 を70㏄+水100~110㏄。

アタリが少ない時は段差の底釣りが効果的。ハリスの長さは上10~15cm、下50~60cm。ハリは上バラサ6~7号、下タクマまたはリグル3~5号。ウキはセミロングタイプでボディ8~11cm、PCムクトップが使いやすい。バラケは粒戦100㏄を水200㏄に浸す。10分放置後、ヤグラ300㏄+段底100㏄を絡める。食わせは力玉ハードMまたはLを使う。今の時期はバラケが付いている時に出るアタリは、スレが多い。バラケ落ち後にじっくり待ったあとに出るアタリを狙ったほうが、ヒット率が高い。

<週刊へらニュース山野正義/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース版』2025年2月21日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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