菅田でこども食堂 動物愛護センターも協力
菅田地域で昨年8月から始まったこども食堂「みんなのカフェ」が4月2日、横浜市動物愛護センター=菅田町=で開かれた。主催は近隣住民らによるボランティア団体「はぴねす保健室」(エッチュウミユキ代表)。
地域の子どもたちの放課後の居場所作りを目的に始まったこの取り組み。普段は社会福祉法人孝楽会が運営する特別養護老人ホームけやき荘=菅田町=内の地域の憩いの場「けやきっさ」で月に一度、午後3時から開催。お菓子や遊び道具の提供のほか、学習支援などを行っている。高校生までは無料で、大人は100円。
今回は春休み期間中のため、昼食の時間帯に合わせて実施。動物愛護センターが場所提供に協力した。この日は20人近くの予約があり、「餃子の王将」運営会社から提供された弁当とコーンスープが配られた。
友人同士4人で訪れた菅田の丘小に通う男子児童は「春から6年生なので、新学期に向けて元気が出ます」と餃子やソーセージの入った弁当を食べていた。食後には同センターの職員が参加者に向けて、施設の説明や犬に関する知識などをクイズ形式で紹介していた。
区境にあるため、利用者は保土ケ谷区の上菅田町や緑区からも訪れるという。ボランティアメンバーの中にも他区のこども食堂の運営に携わる人もいる。エッチュウミユキ代表は「知らない人同士が交流してつながりができている様子を見ると、こちらもうれしい。少しずつでも続けていければ」と話す。