工事入札の誤りで上越市の関係職員2人を処分 中川幹太市長おわび
工事入札で誤った業者を落札者として決定し、本来落札したはずの会社が受注を逃すという不適切な事務処理をしたとして、新潟県上越市は2025年5月28日、関係職員2人の処分を行った。50代の財務部契約検査課副課長を戒告の懲戒処分、50代の財務部契約検査課長を管理監督不適正として文書訓告処分とした。職員の所属、役職はいずれも発生当時のもの。
市によると、前年度に総合評価方式を適用した工事入札のうちの4件で、落札者を決定する評価点の一部に誤りがあった。この誤りを正しく修正した場合、すでに竣工していた1件の工事で落札者の決定が異なることが判明。本来落札できた業者が落札できなかった。支払い予定額は約2700万円だった。
中川幹太市長は「心からおわび申し上げる。担当者に任せきりにすることなく、組織として対応するという基本に立ち返り、信頼回復に向け、誠心誠意努める」とコメントした。