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東海大相模吹奏楽部 悔しさ力に代えて 2チームがコンクール出場

タウンニュース

コンクールに出場する吹奏楽部のメンバー

東海大学付属相模中等部吹奏楽部(相南)のチューバソロと打楽器アンサンブルが3月24日(月)から行われる「第27回日本ジュニア管打楽器コンクール」の本選考会に出場する。同部としても今回が初めてとなる。

同コンクールは若手奏者の登竜門的な大会となっている。全国から応募があり、予選の録音審査を経て本選への出場が決まる。

同部は今年3月に卒業した3年生を含め46人。東関東吹奏楽コンクールに3回連続、東関東マーチングコンテストに4回連続出場の実績を持つ。

ソロ部門のチューバで出場するのは小川颯介さん(3年)。小学校6年生のときにYoutubeで同コンクールの動画を観て、出場を意識するように。昨年の東海大学系列校の大会に出場し、初めてソロで演奏した。「自分にとって良い経験になり、もっと難しい曲と大会に挑戦したい」思いが強くなったそう。

予選突破を目指し、苦労したのはどんな音楽を演奏したいか。それまで動画の音源で練習していたため、個人レッスンで「参考にしている人の個性に寄りすぎている」と指摘を受けた。楽譜に対して忠実に演奏することを心掛け、「次第に自分のやりたい音楽の方向性が見えてきた」と小川さん。本選への出場が決まったときは「夢かと思って倒れそうでした」と笑顔で振り返った。

涙の訴え

打楽器アンサンブルは当初、別の県大会への出場を目指していた。ただ、その大会は部から2チームしか出場できないルールで、打楽器アンサンブルは落選してしまった。結果を聞いたとき、西島優音さん(3年)には悔しさが残った。結果を聞いた足で職員室に向かい、顧問の古田土彬宏さんに泣きながら同コンクールへの出場を相談した。「今の打楽器メンバーで大会に出たい」という思いが挑戦の原動力となった。

昨年の12月でほかの3年生が引退した後も、西島さんと大河内愛理さん(3年)は朝練へ参加し続けた。5人が同じテンポで合わせるのが難しかったという。メトロノームでゆっくりなテンポを取りながら丁寧に練習を積み重ねてきた。初めて大きな大会に出場する猪野塚黎人さん(1年)は「結果を聞いて思わずフリーズした」と話す。

「悔いのない演奏と入賞」を目指す小川さんと打楽器5人。大会はチューバソロが25日(火)、打楽器アンサンブルが28日(金)に行われる。

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