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愛情を“悪用”された適齢期女性2人のケース。彼にお金を渡す前に「絶対チェックすべきこと」とは?

コクハク

(写真:iStock)

 世間では高齢者の詐欺被害がニュースになりがちですが、実は少なくない女性たちが、男性にお金を渡した後で連絡が取れなくなったという、苦い経験をしています。
 彼への愛情を利用されていないか、慎重な行動が必要です。

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恋人でもないのに…

「彼にお金を出してしまった」という後悔を抱いている女性が、近ごろ増えています。

 それは彼がお金に困っていることを知り、「私が立て替えてあげる」とお金を出してしまう女性たちです。

 彼女たちは、彼の恋人というだけではありません。恋人ではなく、友達や仕事仲間のパターンもあります。中には飲み仲間やネットやアプリで知り合ったばかりのケースもあるんです。

なぜ彼にお金を出してしまうのか?

 男性にお金を渡す際、お金をあげる場合と、お金を貸す場合との2パターンがあります。貸す場合でもきちんとした借用書も作らずお金を渡してしまうので、証拠も残らないことが多く、後日トラブルになっても、お金を回収できないリスクを含んでいます。

「彼が困っているから」とか「彼の助けになりたいから」などと言いながら、女性たちがお金を出してしまうのはなぜなのでしょうか。

 それは「お金を出せば彼に愛されるのではないか」「お金を出せば彼ともっと仲良くなれるのではないか」という幻想を抱いているからです。

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ほとんど返金されないまま…

(写真:iStock)

 例えば30代のJ子さんは、バイト先の年下の男性から「クルマが故障してしまったけれど修理代を出せない」と相談され、あっさり30万円を貸してしまいました。

 その彼のことを好きだったので、「クルマが直ったらドライブしましょう」という言葉にワクワクしてしまったからだと言います。

 しかし実際には、忙しいことを理由に、ドライブデートは一度も実現しませんでした。

 月々1万円ずつ返すという約束のお金も、「今月は苦しいからちょっと待って」などとゴマかされ、ほとんど返金されないまま、彼はバイトを辞めて連絡が取れなくなってしまったのです。

本名も住所もちゃんと知らなかった

 また、アラフォーのK恵さんは、年下の恋人の学費を負担したと言います。彼が「美容師の資格を取って店を持ちたい」と夢を語るので、応援するつもりでその学費を出したのです。

 K美さんの頭の中は、開業した彼と結婚し、一緒に笑顔で働く妄想でいっぱいになっていたそうです。

 しかし100万円近いお金を渡した後、彼とはだんだん連絡が取れなくなり、しまいにはメッセージをブロックされてしまいました。

 その時になって初めて、彼の本名も住所もちゃんと知らなかったことに気づいたと言います。

ノーチェックは落とし穴がある

(写真:iStock)

 J子さんはクルマの修理代について、彼から口頭で聞いただけで、壊れたクルマの画像すらも確認していません。もちろん修理代の領収書も見ていないのです。

 K美さんは「学校のパンフレットは見せてもらったから」と言うのですが、やはり領収書の確認はしていません。

 もしかしたら彼らは、本当は修理代や学費ではなく、女性からお金をダマし取ることを目的にしていた可能性だってあります。

 しかし彼女たちは口を揃えて、「領収書見せてなんて言ったら、彼を疑っているみたい。彼に嫌われるようなことをしたくない」と言うのです。

安易にお金を出さないためには?

 ダマされたのかなとモヤモヤした経験をしないためには、お金は手渡しせず、自分で振り込むことにするべきです。

 クルマの修理会社や美容学校の請求書を見せてもらえば、そこには口座番号があるはずです。そうすれば「本当は何に使ったの?」と疑わなくて済むでしょう。

 彼らが色々な理由をつけて請求書を見せようとしないのであれば、支払わなければいいのです。

 今回の事例でも分かるように、お金を出しても男性の心まで手に入るわけではありません。大切なお金で残念な思いをしないために、確認作業は怠らないようにしたいですね。

(内藤みか/作家)

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