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四日市出身・瀬木直貴監督最新作「オオムタアツシの青春」9/26全国公開

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新作映画「オオムタアツシの青春」のポスターを手にPRする瀬木直貴監督=四日市市泊小柳町にて

名古屋・伏見ミリオン座で28日舞台挨拶&サイン会

 四日市市出身の映画監督・瀬木直貴さんの最新作「オオムタアツシの青春」が、9月26日(金)より全国公開される。東海地方では、名古屋市の伏見ミリオン座とイオンシネマ名古屋茶屋など4館で同日公開が決定。さらに伏見ミリオン座では、28日(日)午後2時の回終了後に、瀬木監督による舞台挨拶とサイン会が予定されている。全国各地で順次上映が広がる見込みで、今後三重県での公開も期待される。


昭和の風情が魅力の大牟田が舞台の群像劇

 かつて炭鉱の町として栄えた福岡県大牟田市を舞台に描かれる群像劇。洋菓子店の開店の計画が頓挫しそうな女性、過去を隠して大牟田にやってきた青年、車上生活を送る訳ありの初老男性の3人が、難病を抱えながらも前向きに生きる少女と出会い、再び未来へと踏み出していく姿を映し出す。

 偶然の出会いが織りなす物語を、3人の主要キャラクターを丁寧に描くことで、多角的に感情移入できる作品に仕上がっている。主演は筧美和子さん。陣内孝則さん、福山翔大さん、林田麻里さんら、九州ゆかりの俳優陣が脇を固める。

筧美和子さん演じる主人公が、開店に漕ぎつけた洋菓子店での場面写真(瀬木監督提供)

「現実からフィクションへ」瀬木監督の映画づくり

 瀬木監督は、これまでも一貫して多くの「ご当地映画」とは一線を画す制作手法をとってきた。机上で企画を立てて撮影地を探すのではなく、まず町に入り込み、住民と交流を重ねる中で生まれる物語を丹念に掘り起こしていくという。

 撮影前には半年ほど空き家やアパートを借りて暮らし、地域の空気を肌で感じながら準備を進める。効率的ではないが、「現実からフィクションを立ち上げる」アプローチが作品に厚みをもたらす。

地域性を掘り下げ、普遍性を描く

 監督は、「地域性を掘り下げるほど、内に溜めたマグマのような人間の普遍的な感情に突き当たる。今回はその手応えが大いにあった」と語る。「舞台は福岡県最南端の大牟田ですが、描いた喜怒哀楽はどの地域の方にも分かち合えるはず。地元・三重の皆さんにもぜひスクリーンで体験していただきたい」と話している。
 
 上映スケジュールなど、詳細は公式サイト詳細は公式サイト(https://omuta-atsushi.com/
)へ。

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