おでかけ3 地域の「足」支える交流 港北区の団体と情報交換
地域の移動支援バス「おでかけ3(さん)」を運営する西区の同実行委員会(笠原實実行委員長)は2月25日、同様に移動支援を実施している港北区のコミバス市民の会(共同代表/入江勝通さん、砂田正子さん、山田平保さん)と交流会を開催した。昨年12月、コミバス市民の会から2人がおでかけ3に乗車し、活動内容を共有。今回はおでかけ3実行委が、同会が運営する「菊名おでかけバス」に乗車し情報交換が行われた。
両バスとも、山坂が多い地域での高齢者の外出支援を目的に運行している。互いに、「似たような課題を持っているのでは」という思いで交流が始まった。
おでかけ3は、地域住民や関連施設などが連携して立ち上がった実行委員会が運営しており、7年目となる。「コミバスがコミュニティを作る。コミュニティがコミバスを作る」がモットー。乗車時に30円を支払うことで誰でも利用できる。
菊名おでかけバスはボランティアで運営されており、今年で15年目。ボランティアも利用者も活動支援者も会員になり、自分たちで”足”を確保しようと活動している。
交流を終えた笠原委員長は「菊名おでかけバスの運営面がしっかりしていて、活動状況が良くわかった」と話し、入江さんは「おでかけ3は組織的にやるには良いモデル。人と人、人と街をつなぐ気持ちに共感した。それぞれの良さを取り入れられたら」と振り返った。