抱っこ嫌いな猫にも!猫が安心する『正しい抱き方』3つのポイント
1.猫の性格や気分を理解する
猫が抱っこを嫌がる理由のひとつに、性格や気分があります。猫はそれぞれ個性が異なり、人懐っこい猫もいれば警戒心が強い猫もいます。
猫の気分や性格が抱っこを許容するかどうかにも大きく関係するので、まずは愛猫がどんなタイプなのかを知り、それに応じてアプローチの仕方を変えてみましょう。
警戒心の強い猫の場合
このタイプの猫は抱っこを恐怖やストレスと感じる場合が多いです。そのため、いきなり触れるのではなく、猫が飼い主に対して安心感を抱けるように、なるべく猫がリラックスしているタイミングを狙ってください。
成功率が高いタイミングは、猫が自分から近寄ってきたとき。まずはソフトに撫でることから始めて、嫌がらなければ抱っこしてみましょう。
抱っこ好きな猫の場合
抱っこ好きな猫は、基本的にされるがままの子が多いですが、無理な体勢や不快な持ち方は嫌がります。そのため猫の体に負担をかけず、安心できる抱き方を心がけてください。
また、猫が嫌がるサインを見逃さないことも大切です。耳を後ろに倒したり、尻尾を激しく振ったりする場合は、抱っこをやめるサインと考えましょう。
2.抱っこのタイミングを選ぶ
猫の気がたっていないタイミングを選ぶことで、抱っこの成功率が高まります。そのため猫を抱っこするときは、なるべくベストなタイミングを狙うと良いでしょう。たとえば食後や遊んだ後は猫が満足しているため、抱っこを受け入れやすい傾向にあります。
一方、猫が緊張しているときや、何かに集中しているとき(例えば窓の外を眺めているとき)は、抱っこを控えたほうが良いです。このような状態で無理に抱き上げると猫が嫌がるだけでなく、無駄なストレスを与え、抱っこにネガティブな印象が残ってしまいます。
猫が飼い主に近寄ってきたり、体を擦り寄せてきたりするなど、ご機嫌な様子がうかがえたら、そのタイミングがベストだと思ってください。
こういった仕草はスキンシップを求めているサインのひとつなので、このタイミングでそっと抱き上げると、猫も安心感を抱きやすくなります。
3.猫が安心する正しい抱き方をする
猫を抱くときに非常に重要なポイントとなるのが、「抱き方」です。抱っこがうまいか下手かは、抱っこの成功を決める肝となります。
猫を抱っこするときは、次のようないくつかの要点を押さえてみましょう。
声をかける
猫を抱っこするときは突然抱きかかえるのではなく、まずは声掛けで猫にサインを送りましょう。不意打ちで抱っこするのは、とくに抱っこが苦手な猫にとってネガティブなイメージにつながりやすくなってしまいます。
胸元で支える
猫の前足の下に片手を入れ、もう片方の手でお尻をしっかり支えます。しっかりホールドして、猫を安定させましょう。
猫の抱っこはとにかく安定感が重要。その点お尻を支えることは、猫にとって重要な安心材料となります。くれぐれも宙ぶらりんにはしないでください。
体を密着させる
猫を無事抱きあげられたら、胸元に軽く引き寄せ体を密着させます。これにより猫は飼い主の体温やにおいを感じられるほか、抱っこの安定感も強くなります。
高さに注意する
抱っこ慣れしていない飼い主は、立った状態で猫を抱っこしようとすると安定感がなくなって、抱っこの成功率が下がってしまいます。そのため、抱っこに慣れていない場合は、抱っこは床から近い位置で始めるといいでしょう。
猫も飼い主も抱っこになれたら、高い位置(飼い主が起立した状態)で抱っこしても、双方落ち着いていられるようになります。
まとめ
猫が抱っこを嫌がる理由はさまざまですが、性格や気分を理解し、正しい方法で抱っこしましょう。そうすれば、猫も抱っこを許してくれるようになります。
ただし抱っこが苦手な猫は、抱っこ克服までに時間を要するかもしれません。そんなときも焦らずゆっくり、猫のペースを尊重しながら抱っこの練習をすすめてくださいね。
ぜひこの記事を参考にして、愛猫とのスキンシップを楽しみましょう。