西武の黄色い電車「2000系」が滋賀県の近江鉄道へ 初の譲渡に鉄道ファンもワクワク【2024年10月鉄道の話題】
2024年10月に注目を集めた鉄道の話題といえば、「青春18きっぷ」の仕様変更や京成・京急・都営地下鉄浅草線などのダイヤ改正発表が挙がるでしょう。
今回取り上げるのは、西武鉄道の「黄色い電車」に関する話。2024年10月19日~21日にかけて、西武2000系の2451F・2453Fが、埼玉県の小手指車両基地から滋賀県の近江鉄道彦根車両区まで甲種輸送されました。
西武鉄道のグループ会社ということもあり、近江鉄道では元西武車両が現役で走ります。しかしながら2000系の他社への譲渡は今回が初めて。SNSの「X」(元Twitter)では、彦根へ旅立つ2000系の写真が多数投稿されており、近江鉄道がトレンド入りするなど盛り上がりを見せていました。
近江鉄道もInstagramやXの公式アカウントで2000系の譲受について投稿。Instagramでは「デビューに向けて近江鉄道仕様に改造していきます」と語っています。
近江鉄道の車両は3ドア車であり、駅ホーム上の乗車位置などもこれに合わせています。一方の西武2000系は4ドア車。ドア数の異なる車両が混在する状況にどう対応していくのか、また黄色い電車の外観などは変わるのか、今後の動きに注目が集まりそうです。
余談を一つ。今後も西武2000系を導入する計画はあるのでしょうか? 近江鉄道には元西武401系を改造した800形が10編成残っており、2000系を追加導入してこれらを全て置き換えるのではないか、という推測も見られます。近江鉄道に確認したところ、2000系の追加導入については現在のところ未定とのことでした。
記事:一橋正浩