泉南エリアのリバーアジングでタケノコメバル【大阪】豆アジヒットも抜き上げバラシ連発
この夏は暑さで体力的に参ってしまい、おまけに高水温で魚の反応が薄くなるのも早かったので、ただでさえ難易度が高いアジングは控えてきた。しかし夏の風物詩・豆アジを見ようとしないのも、自分らしくない。ちょうど泉南に行くという友人がいたので、車に同乗させてもらい、2時間アジングをした。
泉南の川にてアジング釣行
釣行日は8月29日。夏の暑さは少しだけ和らいできた。岬町以南であればアジは頑張ればなんとか釣れるのだが、北だとどうにも難しい。回り物って本当にそういうものだ。友人に頼んで、ちょっとイイ感じの川辺まで車を寄せてもらった。ここで2時間アジングすることにする。車が去っていくと、「ここで釣れなかったら、今日、本当にそれだけなんだよな」という緊張感を一瞬感じた。私はまだ2024年はボウズをしていないのだ。
橋脚、消波ブロック、流れ込み。アジングには上々の条件が揃っていて、おまけに、投げていくと分かったのだが、底は見事にきれいな砂地だ。軽くスタックするが、かわせる藻だ。
憎きフグたち
日没一時間前に入ったので、夏の日はまだ高い。ただ、北から気持ちいい風が吹いてくる場所で、なかなか気持ちいい。私は川でアジングをするのが好きなので、この状況、わりとタマラナイ……!
それで簡単に釣れてくれたらいいのだけど、なかなかそうはいかない。魚の気配は1投目からあった。フグである。1尾だけハリがかりして釣ってやったが、「スレろ!」と祈りを込めて帰してやっても、そんなの、どうしようもない。日がある時間はフグにワームをズタボロにされるばかりなので、齧られるのに強いエラストマーのワームを使ってアタリの出方だけ探った。たまにフグじゃないのもいる……。
アジング歴は6年になった。カンが言う。ここは絶対にアジがいる!
マヅメに気配あり
日没後30分ほどで、魚のアタリが一度ストップした。おそらく水中で、ワームの姿が見えにくくなったのだろう。発光・蓄光するワームを使いさえしなければ、フグやベラはもう触ってこない。そろそろ本格的にアジの居所を探していこう。
橋脚に向かって投げて、一か所だけ、コンクリートが出っ張って浅瀬になっているところがあった。そこを乗り越えてもう少し手元にすーっとさびいてきたところで、ちょこちょこと魚が触る。ワームは千切られていない。なるほど、アジだ。
豆アジ用のヘッドに、水色のワームをつけて、アタった箇所をフワフワと釣る。ノった。アジ!バラした……。もう1回!よし、きたきた……と思ったら、抜き上げバラシ。
以降も、抜き上げバラシ、かけバラシを連発させてしまった。というのも、この場所、足場が5m近くあり、そもそもちゃんとかかっていない豆アジの抜き上げはどうにも厳しそうなのだ。実はそのことは到着して、友人の車が去ってすぐに気づいたのだが、時すでに遅し。この条件でやるしかない。
まあ、姿は見ることができたのでいいとするか……しかし、足場の条件的に、アジングしやすい場所ではないことは確かだ。せっかくイイ感じのトコロを発見したのに、どうしてこう……と嘆く。
タケノコメバルがファイナルアンサー
このままではフグを釣っただけになってしまうので、なんとか、スレてきたアジを釣ろうといろいろ試していると、あえて大きめにしたワームに、突然深いバイトがきた。レンジはボトム上。
おいおい、コイツ、アジだったら本当に相当でかいぞ。グングン首を振り、暴れて、向こうにもあちらにも走って、最後には足元にも突っ込んだ。それもそのはず。正体はタケノコメバルだったのだ。
こいつを帰したあと5分後にまったく同じようなタケノコがもう一尾釣れた。もしかすると同個体ではないかと思うほどである。友人の車が迎えにきて、さすがに相手を待たせて粘るのは失礼なので、ここで納竿とした。まだ確実な狙い物としてやるには、アジは早すぎたようだ。
<井上海生/TSURINEWSライター>