岩手県大船渡市の山林火災、東日本大震災を取材した記者とともに考える
野村邦丸アナウンサーがパーソナリティを務めるラジオ番組『くにまる食堂』(文化放送・月曜日~金曜日9〜13時)3月5日の放送は、“岩手県大船渡市の山林火災”のニュースを取り上げ、「新聞記者がネット記事をバズらせるために考えたこと」の著者、共同通信の斉藤友彦氏と話し合った。
野村邦丸(パーソナリティ)「岩手県大船渡市の山林火災は、発生から1週間となり、焼失面積はおよそ2900ヘクタールに達しました。斉藤さんは共同通信の記者として大船渡市は、東日本大震災の際に取材されています。大船渡市には色々な思いがあると思うのですが、いかがですか?」
斉藤友彦「東日本大震災が起きて、2,3週間後に現地に入ったのが、大船渡市と陸前高田市でした。色々な方のお話を聞いて自分たちにはどうしようもないことで、すごく苦しい思いをされているというのが強く記憶に残っています。今回、14年も経ってまた自分たちにはどうしようもできない災害に苦しめられていることを想像すると、苦しく思います」
邦丸「山林火災があった大船渡市はこれからどうすればよいかというと、これがなかなか簡単にはいかない。消防施設をたくさん作るという問題だけではないみたいですしね」
斉藤「私も詳しく知りませんが、気候変動が関係しているということになっています。気候変動そのものを世界的にどうにかしなきゃいけない。そこに自分がどう携わることができるかを考えたいです」
邦丸「それから、段ボールベッドが普及し始めてますが、避難所になっている体育館に持っていったら、ベッドの1つ1つの寸法が合わなくなったという話があります。もどかしい感じがしますね」
斉藤「この前、台湾で災害が起きた時、避難所の映像を見たら、すごくプライベートが確保されていました。最近の現状は取材していないのでわからないのですけれども、日本もそんな風になっていければと思います」
邦丸「いまだに寒い体育館に避難するのはなんとかしたいですね」
斉藤「支援物資を供給する役所の方も、被災されることもありますので、なぜスムーズにできないのか?と外にいると思うのですが、現地に行くと大変な思いをしてやっていることを現場で感じました」