煮崩れしない!ルーなしで作るさつまいもシチューのコツをプロが解説
さつまいもシチューは我が家の人気メニュー♪
牛乳の風味豊かなシチューとやさしい甘さのさつまいもは、素朴でほっこりいやされる組み合わせ。さつまいもの自然な甘さが、鶏もも肉の旨味や牛乳のまろやかさを引き立ててくれます。
筆者はシチューを作るとき、じゃがいもよりさつまいもを入れることが多いくらい、家族も気に入っている定番の人気メニューです。シンプルな味付けでマイルドに仕上がるため、パンと合わせて朝食にするのもおすすめですよ。
プロが教える。ルーなしさつまいもシチューの作り方
調理時間:40分
保存期間:冷蔵で2日
薄力粉とバターで作る、さつまいもシチューのレシピです。コンソメと塩のみの味付けで、ルーなしでも簡単にまろやかで旨味のあるシチューが作れますよ。おいしく作るポイントは、食材の下ごしらえと加えるタイミング。炒め方や煮るときの火加減も意識して、食材それぞれの食感と味わいを楽しめるシチューを作りましょう。
材料(4人分)
さつまいも:1~2本(約150g)
鶏もも肉:1枚(約300g)
にんじん:1/2本
玉ねぎ:1個
ブロッコリー:1/2株
牛乳:300cc
水:300cc
薄力粉:20g
固形コンソメ:1個
塩:適量
バター(無塩):20g
オリーブオイル:大さじ1/2杯
コツ・ポイント
煮崩れを防ぐためさつまいもの皮は剥かない
小さいさつまいもは輪切り、大きいさつまいもは半月切りにする
さつまいもを水にさらして色よく仕上げる
ほかの具材を炒めてから、水と同じタイミングでさつまいもを加える
火を止めてからバターと薄力粉を加え、粉っぽさやダマがなくなるまで混ぜる
下ごしらえ
鶏もも肉と野菜を切る
・鶏もも肉はひと口大に切る
・ブロッコリーは小房に分け、茎は皮を厚めに剥いて小さいひと口大に切る
・にんじんは小さい乱切りにする
・玉ねぎは薄切りにする
作り方
さつまいもを輪切にして水にさらす
さつまいもを厚さ1cm程度の輪切り、もしくは半月切りにします。直径4cm程度のさつまいもは輪切り、直径が5cm以上あるさつまいもは半月切りにするのが目安です。
さつまいもをたっぷりの水(分量外)に5~10分浸します。アクが抜けて色よく仕上がり、シチューの味がなじみやすくなります。
ブロッコリーを加熱する
ブロッコリーの小房と茎を耐熱容器に入れて水大さじ1杯(分量外)を加え、ラップをふんわりかけて500~600Wで1分加熱します。加熱後はラップをしたまま放置し、鍋に入れるまで蒸らしておきます。
※電子レンジの加熱時間はブロッコリー正味100gの目安です。
鶏もも肉、玉ねぎ、にんじんを炒める
鍋にオリーブオイルを入れて中火で熱し、鶏もも肉の皮目を下にして並べ、空いているスペースに玉ねぎとにんじんを入れます。鶏もも肉は2~3分ほど触らず皮目をじっくり焼き、玉ねぎとにんじんは焼き色がつかないように混ぜながら炒めます。
2~3分経ったら鍋全体を混ぜ、塩をふたつまみ程度ふって玉ねぎがしんなりするまで4~5分炒めます。
火を止めてバターと薄力粉を加える
火を止めてバター(無塩)を加えてよく混ぜて、完全に溶けたら薄力粉をふるい入れます。粉っぽさがなくなるまでヘラや箸でよく混ぜます。火を止めて作業することで、ゆっくり作業できてダマになりにくいです。
水と固形コンソメを加える
再度中火にかけ、水を3回に分けて加えてよく混ぜます。水をすべて加えたら固形コンソメを加えます。
さつまいもを加えて弱火で煮る
さつまいもを加えてひと煮立ちさせたら、弱火か弱めの中火で、さつまいもがやわらかくなるまで10~15分を目安に煮ます。底が焦げ付かないように、ヘラでそっと混ぜながら煮るのがポイントです。
さつまいもに竹串が貫通するやわらかさになれば十分です。やや抵抗を感じるかたさでも、このあとまだ煮込むため問題ありません。
牛乳と塩を加える
中火にして牛乳を注いてひと煮立ちさせ、とろみが出るまで5~10分煮て塩で味をととのえます。
ブロッコリーを加える
2の水気を切って鍋に加え、焦げ付かないようにヘラで鍋底をゆっくり混ぜなら3~5分煮込みます。ぐるぐる混ぜると食材が崩れるため、やさしく混ぜるのがコツです。
よくある質問
鶏肉以外の肉でも合いますか?
豚肉やベーコン、ウインナーソーセージなども合います。使用する豚肉は、脂身が多すぎない豚もも肉や豚ロース肉のブロック、もしくは薄切りを選びましょう。豚肉を使うと深いコクが生まれ、ベーコンやウインナーソーセージを使うとスモーキーな風味とジューシーな旨味が出ます。
豆乳でも作れますか?
豆乳でも作れます。牛乳と比べてあっさり仕上がるため、バターを10gほど多く使うか、生クリームを大さじ2~3杯加えてコクを足す方法がおすすめです。
さつまいもシチューでほっこり温まりましょう
さつまいもシチューは、温まりたいときやいやされたいときにぴったりの料理です。さつまいもの黄色と皮の紫色があざやかで、食卓を華やかに彩りたい日にもぴったり。おいしく仕上げるコツをおさえて、素朴な甘さとまろやかな旨味をご堪能ください。
※電子レンジはお使いの機種によって加熱時間が異なります。様子を見ながら加熱時間を調整してください。
ライター:おさとう(栄養士 / webライター / フードスペシャリスト)