デンゼル・ワシントンが牧師の資格を取得 ─ ニューヨークの教会で水の洗礼を受ける
『イコライザー』シリーズや『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』など数々の名演で知られるデンゼル・ワシントンが牧師の資格を取得し、洗礼証明書を受け取った。
現地時間2024年12月21日に、ワシントンはニューヨークにあるプロテスタント系ペンテコステ派教会のケリー・テンプル・チャーチにて洗礼を受け、洗礼証明書と牧師免許証を受け取った。この礼拝の様子はでもライブ配信が行われた。
クリストファー・ブライアント大司教は「本日、デンゼル・ワシントン牧師が聖職者に加わり、キリストのうちにある神の教会で牧師免許を取得されたことを、心から祝福します」と自身のに記している。ワシントンが白いローブを羽織っているのは、「同じ礼拝の中で、彼は水の洗礼を受けた」ため。ワシントンが子ども時代からケリー・テンプル・チャーチに通っていたこともあり、洗礼も資格の取得も「彼の心に近いところ」で行われたと重ねている。
またワシントンも「時間はかかったけど、私はようやくここに来れました。もし(神が)私にこんなことをできるのなら、できないことなんて何もありません。可能性はまさに無限大です」と万感の思いと、妻ポーレッタへの感謝を伝えている。
これまでワシントンが出演した作品や演じるキャラクターには、キリスト教に結びついたものが数々ある。『ザ・ウォーカー』(2010)では荒廃した世界で最後の一冊となった聖書を守り西へと旅を続ける男イーライを、『天使の贈りもの』(1995)では教会の牧師とその家族を助けるために地上に降り立ち、信仰や家族の絆を取り戻す手助けをする天使役を演じた。
また、『トレーニング デイ』(2001)で演じたベテラン捜査官アロンゾは十字架のネックレスを身に着けており、本作品でアカデミー賞主演男優賞を受賞した際のでも”God bless you(神のご加護を)”と繰り返している。
ワシントンは自身の信仰についてオープンに語っており、のインタビューでは、俳優のロバート・タウンゼントが教会に誘ってくれたことがきっかけで、祭壇に上がるようになったことなどを明かしている。
同インタビューでワシントンは「私は恐れない。誰にどう思われようと気にしない」など、信仰がいかに現在の自分を築いてきたかを語ると同時に「この街でそんな話はできない」「ファッショナブルじゃないし、セクシーでもない。でも、ハリウッドの人たちが信じていないわけではないんだよ。どうせハリウッドなんてものは存在しないのだから」と、ハリウッドと信仰の関係を語っていた。
役者としてのワシントンもまだまだ待機作が控えている。THE RIVERでのインタビューでもを認めたマーベル映画『ブラックパンサー3(仮題)』や、『イコライザー』の2作など、多数のプロジェクトを抱えるワシントンは俳優としてより神々しい存在となっていきそうだ。
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