秋の船カワハギ釣りで本命と対面成功【愛知・おざき丸】ゼロテンション後の空アワセで連発
木々の葉が紅に染まり、風に舞う落ち葉が道を彩る10月24日。秋の味覚、キモパンカワハギを求めて、愛知県南知多のおざき丸にお世話になり釣行した。カワハギには年に二度の旬がある。一度目は夏、身が肥えて刺身で抜群の旨さ。二度目は秋、越冬を前に栄養を肝に蓄えるため、腹は風船のように膨らむ。肝醤油にすれば、芳醇な香りと濃厚な味わいが広がる人気ターゲットだ。
おざき丸でカワハギ釣り
10月24日、秋の味覚、キモパンカワハギを求めて「おざき丸」に釣行。当日の潮汐は中潮。北風2mと穏やかな天候だが、朝は肌寒い。午前7時半からの下潮を狙い、潮先となるトモに釣り座を構えて出船した。
伊良湖沖へ
ポイントは伊良湖沖。水深10m前後と浅めながら、入り組んだ岩礁帯が広がる。キャスト主体の横の釣りでは根掛かりが多発するため、タテの釣りを展開することにした。
船カワハギの釣り方
オモリをサミングしながら丁寧に落とし、着底後に竿の長さ分だけ持ち上げて波を打つように5段階でフォール。広範囲にアピールして魚を寄せ、着底直前で一瞬止めてアタリを見極める。
反応がなければ、ボトムを軽く叩いてステイ。さらにゼロテンションで中通しオモリを上下させ、三段構えでヒットレンジを探る。
ショウサイフグから顔出し
フォール直後、微かなアタリ。竿を持ち上げて上下させながら三段階目でヒット。小刻みに震える手応えの正体は15cmのショウサイフグ。
薄日を浴びると背の斑点が銀の粒のように輝く。この日はフグの活性が高く、アサリをやや硬めに締めてエサ持ちを良くし、テンポよく釣り上げた。
誘い方変更でカワハギ登場!
その後、北へポイントを移動。しかし本命カワハギの姿はなかなか見えない。水温の低下でやや食いが渋い様子だ。ここで誘い方を変え、ボトムを叩いた後にゼロテンションを5秒維持し、空アワセを入れる。これが功を奏した。
竿先がゆらゆらと揺れ、特有の平たい魚体の引きが伝わる。慎重にやり取りし、ようやく姿を見せたのは22cmのカワハギ。
同パターンで3連打
腹はふっくらと張り、肝もパンパン。まさに秋の恵みそのものだ。その後も同パターンで連続ヒット。計3匹のカワハギを手にし、納竿となった。
今後のカワハギ釣りの展望
今回は食い渋る状況の中でも、ゼロテンションでの繊細なアタリを拾えたのが釣果の決め手。仕掛け操作の精度と集中力が勝負を分けた一日だった。
秋が深まるこれからは、肝がさらに肥える絶好のシーズン。小さなアタリの奥に潜む秋の旨味を、ぜひ味わってほしい。
<HAZEKING/TSURINEWSライター>