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国宝《金沢本万葉集》や、東京大正博覧会で出品以来110年ぶりの公開となる太田喜二郎《並木道》など、書の優品と、御買上の近代美術が競演する皇居三の丸尚蔵館の秋の展覧会

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国宝《金沢本万葉集》や、東京大正博覧会で出品以来110年ぶりの公開となる太田喜二郎《並木道》など、書の優品と、御買上の近代美術が競演する皇居三の丸尚蔵館の秋の展覧会

 皇居三の丸尚蔵館では、〝書の優品〟と〝御買上〟の近代美術品による「公家の書─古筆・絵巻・古文書 / 皇室の美術振興─日本近代の絵画・彫刻・工芸」が開催される。

 平安時代から、藤原摂関家を中心に公家社会が形成され、公家たちは和漢の典籍や詠歌、書などで教養を深めた。本展では、現存する日本最古の歌集『万葉集』を平安時代に書写した国宝《金沢本万葉集》や歌人・藤原定家も昇進への執念を抱いたことがわかる鎌倉時代の《記文草案》、清少納言の曾祖父(歌人・清原深養父)が詠んだ恋の歌《深養父集断簡(名家家集切)》伝 紀貫之など、公家たちが求めた名品とともに、実務で作成した書状や文書など15件が紹介される。

 
 皇室は和歌や雅楽など伝統文化の継承とともに、美術の発展にも努めて来た。皇居三の丸尚蔵館には、明治から昭和にかけて日本国内で開催された博覧会や展覧会に出品され、皇室の御買上による作品が収蔵されているが、本展では〝秋〟を感じさせる絵画、彫刻、工芸の25件が出展される。

 ベルギーに留学し、ベルギー仕込みの印象派といわれた太田喜二郎の代表作《並木道》は、大正3年(1914)の東京大正博覧会で買い上げられた作品であるが、110年ぶりの公開となる。明治23年(1890)第3回内国勧業博覧会で買い上げられた荒木寛畝の《孔雀図》、大正4年(1915)文部省第9回美術展覧会で買い上げられた池上秀畝の《秋晴》など各作家の代表作や出世作、25件も堪能したい。

公家の書─古筆・絵巻・古文書 / 皇室の美術振興─日本近代の絵画・彫刻・工芸
会期は2024年10月29日(火)~12月22日(日)(月曜日休館、11月4日は開館)、9時30分~17:00開館(毎週金曜・土曜は20:00まで開館 *11月29日を除く)、その他諸事情により臨時休館する場合があるので、公式サイト:https://shozokan.nich.go.jp/ でご確認ください。

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