【横浜市神奈川区】神奈川区制100周年へ実行委員会発足 2027年に向けて事業テーマなど決定
2027年の神奈川区制100周年に向けて、記念事業実行委員会の初会合が11月18日に行われた。役員の選出や各部会の構成のほか、記念事業のテーマが決定し、2年後に向けた事業が本格的にスタートした。
実行委は、区内の各地区連合町内会自治会や関係団体、教育機関、地元スポーツチームなど65団体で構成。委員長には神奈川区連合町内会自治会の岐部文明会長が選ばれた。組織体制は90周年時を踏襲し、記念式典の企画等に関わる「式典部会」、記念事業の企画・実施を行う「事業部会」、情報発信を担う「広報・PR部会」の各部会が設置された。今後、各部会で具体的な検討を進める。
3つのテーマが決定
初会合では事業の核となる「100周年記念事業テーマ」が決定した。「地域の魅力と誇りを再確認する」「人と人とのつながりを育む」「次の100年に向けて未来への希望を紡ぐ」の3つ。
策定にあたっては区役所が今夏に区民アンケートを行ったほか、区内の団体にヒアリングを実施。地域の価値の再確認や地域のつながり、区の良さの継承といった意見が聞かれたことから、これら3つの要素を取り入れた事業を今後進めていく。
また、岩崎学園情報科学専門学校=鶴屋町=の学生協力のもと、機運醸成を目的とした記念ロゴを制定することも決まった。今後候補作品が公表され、区民投票を経て採用作品を決定する。
100周年に向けた本格始動にあたり、岐部実行委員長は「これまでの歴史に基づいた神奈川区の良さを取り入れながら、100周年を祝っていけたら」と話した。
90周年では羽生結弦さんのスケート教室も
神奈川区は横浜市の区制施行にともない、1927年10月1日に誕生した。2年後には鶴見、保土ケ谷、中、磯子の各区とともに100周年を迎える。
区制90周年の際は、旧神奈川スケートリンクを一時期練習拠点にしていた縁から、フィギュアスケートの羽生結弦さんによる子どもスケート教室を記念事業として開催。そのほか、「健康みち神奈川区ルート」の案内サインなどを設置。記念式典では区内の小中学生による「10年後の神奈川区に向けたメッセージ」が披露された。