夏休みにぴったりな無料の遊び場♬一乗寺の本堂にある「誰でもどうぞ」の無料喫茶スペース！／静岡市清水区
夏休み企画の今回は番外編。名店ではなく子どもがタダで遊べる「タダビバ」を紹介します！
お得が大好きな「お安い名店保存会」会長 望月やすこです。本業はフリーカメラマン。
静岡には、おいしいものをちゃんと、しかもお安く売っている名店がいっぱい。
いつもは良い品が！安い！ところを紹介していますが、今回は夏休みの子どもにもおすすめの「タダの遊び場＝タダビバ」を紹介しちゃいます。
居場所もドリンクも無料！どうしてそんなに大サービスなの？
今回紹介したいタダビバは、静岡市清水区庵原にある一乗寺（いちじょうじ）。ちゅ〜るスタジアム清水まで車で１分の場所にある由緒正し〜い曹洞宗のお寺なのですが、実はこのお寺……
本堂が「誰でもどうぞ」の無料の居場所＆キッズルームになっているんです。
しかもお茶、カフェオレ、コーヒー、紅茶などのドリンクも無料。どうしてそんなに大サービスをしているのか…？くわしく説明しますね。
仏様に見守られながらマンガを読んだり勉強したり。たまにはうたた寝しちゃっても〜
一乗寺の住職・丹羽崇元（にわ そうげん）さんの考え方の基本は、禅の「喫茶去（きっさこ）」。簡単にいうと「色々悩みはあるだろうけど、まずは一服。お茶でも飲んで」という意味です。
子どもから大人まで誰でもホッと一息つける「心のおやすみ処」をつくりたい！という発想から、このスペースを作ったんだそう。写真を見てー。ホントにお寺の本堂？っていう雰囲気でしょ。
仏様に見守られながらマンガを読んでもいいし、うたた寝してもいいし、境内で遊んでも構いません。実はここで自習をした高校生は全員志望校に合格しているパワースポットでもあるんですよ。
本堂には寛げるソファーや机、いすをはじめ、マンガや絵本があったり、セルフサービスのお茶・カフェオレ・コーヒー・紅茶が用意されたりして、オモチャがいっぱいのキッズルームまである！
利用するときは、本堂右横の事務所に「お邪魔しまーす」と声をかければそれだけでOK。法事が入ってお経を読んでいる時は利用できませんが、基本的には「いつでも、誰でも」利用できます。
きっかけはコロナ禍の「子どもの居場所づくり」
本格的にこの場所を開放し始めたのは、コロナ禍の小中学校の休校がきっかけ。子どもの預け先に困った保護者を見かねた崇元さんは「お子さんの居場所にどうぞ」と一乗寺を子どもの一時預かりの場所にしました。
ボランティアの保育士さんと共に読み聞かせをしたり、絵を描いてくれたり、アニメのDVD鑑賞もしてくれました。
当時、崇元さんに「そんなに儲からないことばっかりやってて大丈夫？」って聞いたら「お金も時間も手もかかるけど、本気で地域に向き合いたいんです！」なんて、泣けるセリフを言われちゃいましたよ。
くるくるコインで寄付も楽しく
居心地のいい本堂と喫茶スペースの利用は誰でもいつでも無料ですが、「この場所を使って良かったな〜」って思ったら小銭をチャリン！のお賽銭もできますよ。「せっかくなら寄付も楽しく！」という崇元さんの考えで「くるくるコイン」が置いてあります。
これ、すっごい面白いんです！ コインを入れるとコインがくるくるとずーっと回って最後にスーッと穴に吸い込まれていく動きが楽しくって、ついつい「もう１回！」ってコインを入れちゃいます。みんなのお賽銭がこういう取り組みに少しでも役立ちますようにー。
こども食堂やお化け屋敷、寺ヨガ、パーソナルジム。映画の上映も！
ほかにもいろいろなことを実践している丹羽さん。毎月第1土曜のお昼には無料の「こども食堂」を開いています。その時々で絵本の読み聞かせをおこなったり、子どもたちを喜ばせようと「クラウンが来たー！」なんて日も。
毎月1日と15日には、早朝5時30分から坐禅体験も開催しています。約30分の坐禅をした後は、お茶とお菓子でほっと一息（夏休み中の座禅体験はお休みです）。
夏祭りではお化け屋敷をやったり、寺ヨガ、整体、パーソナルジム。来月8月10日（土）には、全国で自主上映されている話題の映画「杜人（もりびと）〜環境再生医・矢野智徳の挑戦」が上映される予定ですよ。
こんな感じでとにかく楽しい企画が盛りだくさんのお寺なので、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。きっと普段と違う時間を過ごせると思います。というわけで、今回は静岡市清水区庵原にあるタダビバ「一乗寺」の「誰でもどうぞ〜」の喫茶スペースを紹介しました。
〈DATA〉
庵原山 一乗寺
住所：静岡市清水区庵原町1937
電話：054-366-0182
駐車場：あり
