善行地区小中学生 「任務完了できるかな?」 あすから、まち歩きイベント
まち歩きイベント「善行イイとこミッケ!〜善行をめぐる旅〜」が25日(土)と26日(日)、同地区周辺で初開催される。企画・運営を担うのは、善行小、大越小、善行中に通う児童生徒15人でつくる「こども実行委員会」。実行委員長の熊田歩さん(善行小6年)は「善行を知っている人でも知らない人でも楽しめるはず」と話す。
カルタ・マップ活用
地域の特性を生かしたまちづくりを進める「善行地区郷土づくり推進会議」は2023年、子どもたちの郷土愛を育む新たな事業案を検討。同12月には近隣に住む児童と「こども企画会議」を開き、ミッション(課題)をクリアするために善行地区を巡ることで、まちへの興味、関心を高めてもらうイベントを考案した。コロナ禍で活用機会の少なくなっていた同会議による「善行かるた」(15年制作)と「善行ふるさと見どころマップ」(22年制作)をヒントに答えを導き出す仕組みだ。
子どもたちは参加者に出題するミッションやイベント名の決定、ロゴ、PRポスター、チラシ、ユニフォームTシャツなどを作成。約2年にわたる準備期間を経て、ようやく開催にこぎつけた。
マスコット制作
19日には善行市民センターで最終リハーサルを実施した子どもたち。それぞれ役割分担や作業内容を確認し、会場装飾の仕上げに取り掛かった。
チラシを見ると、実行委員メンバーが手掛けたオリジナルマスコットキャラクターが散りばめられている。なかには、善行神社とショウガを掛けた「善行ジンジャー」や、まちを案内するイルカ「あんなイルカ」など頓知が効いたものも。
善行地区に多い坂道をキリンの首に見立てた「坂道キリン」を描いた熊田実行委員長は「いつも優しく声を掛けてくれる人たちや、きれいな花、景色が善行の好きなところ。たくさんの参加をキリンのように首を長くして待っています」と明るく呼び掛けている。
これまで実行委員会の活動を見守ってきた同会議地域活性化部会の佐久間健一さんは「大人が子どものために行うイベントが多い中、子どもが主体となって多世代を対象とした稀な企画。実行委員メンバーに成功体験を味わってもらい、将来まちづくりの中心に立つ存在になってもらえれば」と期待感をにじませた。
缶バッジ進呈
時間は両日午前10時から午後3時まで。参加無料。善行市民センターでミッションを受け取った後、まちを巡って回答を報告する。子どもも高齢者も1時間ほどで回れるルート。2日間続けての参加も可。共通ミッション8題中4題以上クリアで特製クリアファイル、チャレンジミッションA5題中4題以上または、B4題中3題以上クリアで特製缶バッジが進呈される。持ち物は筆記用具と、現地で写真を撮影するミッションもあるためデジタルカメラ(またはスマートフォン)。小学校低学年は保護者同伴。
問い合わせは同実行委(同センター)【電話】0466・81・4431。