意外と奥が深い“熟成魚”とは?『鮮魚と熟成 つざき』で珍しい魚やその食べ方を堪能 西宮市
今回取材に伺ったのは、関西ではまだまだお目にかかることの少ない“熟成魚”を扱う居酒屋『鮮魚と熟成 つざき』(西宮市)。それ以外にも、ほかでは中々食べられない珍しい魚が食べられるということでさっそく行ってきました。
場所は阪神甲子園駅から歩いて15分ほど。商業施設『ららぽーと甲子園』内のキッザニア近くに位置しています。
店は12月1日にオープンしたばかり。熟成魚の美味しさに感動したという店主が「これを多くの人に食べてほしい!」と思ったことが、提供に至った経緯なのだとか。
日替わりメニューには日にちが書かれていますが、これは熟成させた日数なんだそうです。
そもそも熟成魚とは「しめた後の魚を真空状態にし、氷水の中で寝かせることで旨みを引き出した魚」のこと。魚は数日寝かせることによって、だんだん水分が抜けて柔らかくもっちりとした食感になり、旨み成分もより出てくるのだとか。
取り扱っているのは青森県・大間のマグロや鳥取県・琴浦のグランサーモンなどこだわりのものばかり。中でも鹿児島の「内之浦漁港」から直送される魚は定置網漁でとられたもので、流通が少なく珍しいものも多いそう。
これまで一番珍しいものでいうと「シュモクザメ」が届いたことがあったというので驚き!そういった珍しいものが届いて処理が難しくないのか気になったのですが、漁港の方から処理やおすすめの料理方法なども教わるため、そこは問題なく進められるそうです。
今回は一番おすすめだという「造りおまかせ盛」をいただくことに。だいたい8種類ほどが提供されますが、そのうち半分ほどが熟成魚なのだそう。鮮度の高いものから熟成させたものまで、味わいの違いを楽しめるのも特徴です。
この日のイチオシは宮城県・塩釜港でとれたマグロ。熟成10日目ということでしたが、トロっと濃厚で上質な脂の甘さが強くて感動の美味しさ。
またサーモンは熟成による味の違いが一番分かりやすいとのこと。熟成11日目ということで、味わいはあっさりながらももっちりとした食感と旨みの凝縮度合いがすごい!これは熟成魚にはまりそうです。
それ以外のラインナップはカボスブリやイトヒキアジ、オヒョウ、アナゴなど。初めての魚や普段刺身ではあまりいただかない魚も多く、かなり満足感の高いお造りでした♡
また同店では醤油、塩のほかに海苔酢をつけて食べられるのもポイント。海苔酢は初めてだったのですがこれがお刺身にめちゃくちゃ合いました。脂ののったものは醤油、白身魚や熟成魚などは塩や海苔酢で食べるのがおすすめとのことです。
同店ではそのほか一品メニューも充実。魚はもちろん、それ以外のメニューも幅広く楽しめそう。おひとりさまセットもあるため、さくっと飲んで帰りたいという人にもおすすめ♡
また魚に合う日本酒なども数多く取り揃えているので、日本酒好きの方にはぴったり。ここでしか食べられない”うまい魚と酒”のマリアージュを楽しんでみてはいかがでしょうか?
場所
鮮魚と熟成 つざき
(西宮市甲子園八番町6-14 アビリティー甲子園ー 102)
営業時間
17:0~23:00
定休日
木曜日