ひとり親福祉協会 無料の食料支援に78世帯 「物価高で厳しい」の声
伊勢原市ひとり親福祉協会(田中綾子会長)が12月22日、市内在住のひとり親家庭を対象にした食料支援を伊勢原市役所レストラン棟で行った。
これは、厚生労働省の「ひとり親家庭等の子どもの食事支援事業」の補助金を活用して行われたもの。2022年8月から同様の支援を続けている同協会。今年度はお米2kgを含む6000円相当の食品を準備し、11月に第1回を開催。2回目の支援となったこの日は、78世帯が食品を受け取った。田中会長によれば昨年より応募者が増えていて、「物価高で厳しい」といった趣旨の言葉が多く聞かれるなど「物価高による食料品の高騰の影響は大きいのでは」と話す。また「受け取られた方の『本当に助かります』『ありがたいです』の言葉と涙ぐんだ笑顔に何とも言えない気持ちになった。当会はひとり親の当事者の団体で、補助金がないとこの活動ができない。親の安定、子どもの健やかな成長のためにも継続できることを願っている」と補助金の必要性を訴える。
同会では国の補助金のほか、会の予算で会員向けに配布会を実施。市の助成金を活用した配布会も実施した経緯がある。