これは使える!「ポタ電」蓄電池 平時の使い道【クリスマス~年末年始】
防災グッズとしてポータブル蓄電池(ポタ電)を持っている人もいるのでは。実はクリスマスにも大活躍してくれます。災害時以外にも言われてみれば確かに使える! ポタ電の活用法をご紹介します。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへイルミネーションの“あの問題”を解決
筆者の自宅のツリーは玄関に飾っているのですが、毎年“あの問題”に頭を悩ませていました。
それは、イルミネーションの電源コードが“ドアに挟まる問題”です。
玄関からコンセントがあるリビングへ、ドアの隙間から電源コードを通していますが、ドアをきっちり閉めるとコードを挟み込んでしまいます。
かといって、少し隙間をあけておくと冷気が寒い。
こんな問題も、ポタ電を利用すればスッキリ解決。
プラグタイプでも、USBタイプのLEDライトでも対応可能です。
気になるのは、これで何時間使用できるのかです。
何時間使えるのか計算できれば、いざ停電した時に、限られた電力を何にどれぐらい使うか計画できるようになります。
ポタ電のモニターを見てみましょう。「12W」の出力で残り「27.1時間」の表示が出ています。
いまポタ電に残っている電気の量は、W×時間で計算するとわかります。
12W×27時間=324Wh(ワットアワー)
答えは324Whです。残り324Whで何ができるでしょうか。我が家の3.6WLEDライトなら、約90時間は使用できる計算です。
324Wh÷3.6W=90時間
あくまで計算上ですので、誤差が生じる場合はあります。
卓上や壁掛けなどのコンパクトなイルミネーションに使用する小型のライトなら、スマホのモバイルバッテリーで点灯できるものもあります。
サイズや用途に合わせて使い分けると便利ですね。
モバイルバッテリーなら隠しやすいので、オシャレ感を邪魔しません。
ホームシアターで盛り上がれ!
人気の小型プロジェクターでホームシアター気分を味わうのもクリスマスならでは。年末恒例のテレビ番組やカウントダウンライブを見るのも楽しそうですね。
テレビとは一味ちがった雰囲気が、パーティー気分を盛り上げます。
また、スマホ保存の画像をみんなで見るのも、年の瀬らしい過ごし方です。
卓上型プロジェクターの課題は、投影するスクリーン、壁との距離や角度、そしてベストな場所への「配線」です。
我が家は、常設はせず「使う時に設置」するスタイルなので、ポタ電とプロジェクターをセットで収納することで、セッティングの手間を軽減しています。
日常的にスマホの充電にも使えて便利な上、常に身近にあることで、いざという時のポタ電の充電忘れも防げます。
子供の手作り工作にも大活躍
我が家の娘は、レジン(透明感のある樹脂製のクラフト材)やグルーガン(樹脂を溶かして接着する工具)を使った手作り小物に夢中です。
クリスマスも例外なく、ツリーやリースをモチーフにしたアクセサリーを手作りしては、友達にプレゼントすると張り切っています。
レジンはUVライトを使用しますし、グルーガンも原料を溶かすのに、電気を使用します。
ここにもまたコンセント問題が発生します。
電源を確保するために、コンセントからのびる延長コードが生活動線を妨害する問題です。
母は、掃除機もかけられないし、窓の開閉にも行けません。
ただでさえ忙しい年末のこの時期に、この事態は避けたいところ。
そんな母と娘の一触即発の事態を助けてくれるのも、やはりポタ電です。
使い終わったら、しっかり充電しておくことを教えておけば、それだけでも防災の学びになりますね。
いかがでしたか?
このほかにも、電気鍋やホットプレートなどの団らんも、テーブルの足元にポタ電があれば調理家電の延長コード問題はほぼ解決です。
災害時やキャンプのために用意しているポタ電ですが、クリスマスや年末年始にもお役立ち間違いなしですよ。
取材/子育て防災アドバイザー・髙良綾乃