「早く開放して」落語家・春風亭一蔵が閉場中にファッションショー開いた国立劇場に私見
落語家の春風亭一蔵がパーソナリティを務めるラジオ番組『くにまる食堂フライデー ~どうした!?一蔵!』(文化放送・金曜日9〜13時) 2月21日の放送は、パートナーの水谷加奈アナウンサーとともに、国立劇場のニュースについてトークを繰り広げた。
水谷「一蔵さんが今日、取り上げるニュースは何でしょうか?」
一蔵「2月14日のスポニチアネックスの記事ですが「閉場中の国立劇場でファッションショーが物議 ネット賛否」というニュースです。「伝統芸能が使えないのおかしい」「良いのでは」という意見もあるんですけど」
水谷「どういうことですか?」
一蔵「これね、もうまるっきり分かんないんですよね。国立劇場も、我々が使っていた国立演芸場も建て替えのために一切使えなくなった。でも、建築費高騰とか人件費が高くなってるとか入札で揉めて、1回まっさらになって、今まだ入札が決まってない状態で、このファッションショーをやったって事でしょう」
水谷「なんで?」
一蔵「そうなのよ。そんなんだったら「寄席をやってくださいよ」なんですよ」
水谷「何が違うんでしょうかね?」
一蔵「だから、使えるじゃんって。僕もこのニュースを見たとき、どういうこと?ってすごい思ったんです」
水谷「だって、この建て替えのために、今、落語は、いろんなところでやらなくちゃいけないんですよね」
一蔵「そうなんですよ。歌舞伎の定期公演劇場だって、国立と新橋演舞場と歌舞伎座の3つしかないうちの1つが今機能してないわけでしょ。寄席だって都内に5軒しかないうちの1軒である国立演芸場が機能してなくて。僕は、場所を変えて先日開催された国立演芸場主催の寄席に入ってたんですけど、今まで10日興行だったのが5日興行になっちゃってて、みんな「早く復活すればいいのにね」って。入札が決まってから7年ぐらいかかるって言われてるんですよ。だから、今からだと8~9年かかる状態で「残念だね」って言ってる中、なんでファッションショーができるの?」
水谷「なんでだろう?」
一蔵「不思議なんですよね」
水谷「ちょっと説明をしてほしいですよね」
一蔵「古典芸能をやる場所も少なくなってて、いろんなところが改修しているんだから、国立ぐらいは早く解放してほしいなと心の底から思います」