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大竹まこと「東京はどこへいく」都知事選後に思う。

文化放送

7月9日(火)の大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)では、7月7日(日)に行われた東京都知事選について思うところを出演者同士で話し合った。

番組パーソナリティーの大竹まことは、フランスでは良いか悪いは別として「一人一人が違う意見を持っている」という教育をしているという昨日のゲスト西村カリン氏と交わした話を紹介し、日本では「はみ出すこと」は異分子として見られ、横並びを「良し」とする感覚は日本で長く続いてきた教育の結果培われたものであり、各個人の意見を表明しないことが「良いこと」なのだという日本の教育と現在の日本の(政治の)やり方が重なって見えてきたと話した。

フリーライターの武田砂鉄氏は、議論する場所に出て自分の考え方を(有権者に)見せるのが政治家の役目であると発言し、今回の都知事選において、小池都知事は議論する場に出ていかないということをとにかく徹底していたので、彼女が何をどう考えているのかいまいち伝わらない状況のまま当選したと話した。またTBSラジオの開票特番でも話したが、小池都知事に「当選した暁には番組に出て欲しい」とオファーしたにも関わらず断られたので、喜びの声すら有権者に届けることに後ろめたさを感じているとはどういうことだろうと思うと話し、議論が生まれない、議論を生もうとしない状況に我々は慣れてはいけないと結んだ。

また番組パートナーの小島慶子は、会社、地域、親戚の集まり、そして政治の現場でもだが「これはおかしいのではないか」と声を上げる人は感情的で人に喧嘩を売っているように見えてしまう。そして、あまり多くを語らず、相手の言葉をいなしたり話を逸らしたりする「いわゆる大人の態度」をとる人の方が頼りになりそうな人に見えてしまう。また、私たちはこの「どう見えるか」に感情が引っ張られやすく、発言する人が「喧嘩をしようとしている」とか「わがままを言おうとしている」という印象の方が先に立ってしまい、その人が何を言おうとしているのかと耳を傾けるところまでいけないことが多いのではないかと話した。

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