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LET ME KNOW が選ぶ10曲【インタビュー】オアシス「ステイ・ヤング」からのメッセージ

Re:minder

2024年09月24日 LET ME KNOWのシングル「初なfeeling」配信日

LET ME KNOWの10曲 ⑧
Stay Young / Oasis

第8回はボーカルでソングライティングを担うMattyが登場


大ブレイクを果たした「偽愛とハイボール」、これに続く「100円キッス」、そして9月に配信され新境地を見せた「初なfeeling」と、人の心に染み入る楽曲の完成度の高さには定評のあるLET ME KNOW。いよいよ終盤に入ってきた連載『LET ME KNOW が選ぶ10曲』の第8回は、ボーカルでソングライティングを担うMattyが登場。ソングライターとしての視線から現在の音楽観を中心に語ってもらった。

挙げてくれた1曲はオアシス「ステイ・ヤング」。彼らが1997年にリリースした3枚目のオリジナルアルバムに収録され、大ヒットシングル「ドゥ・ユー・ノウ・ワット・アイ・ミーン?」のカップリング曲でもある。ファンからも人気の高い、切なさの中にエナジー溢れる名曲だ。

“若いからなんでもできるよ” という「ステイ・ヤング」からのメッセージ


―― 今回は、「ロックンロール・スター」に続き、オアシスから「ステイ・ヤング」を挙げてもらっています。

Matty:まず歌詞に共感しました。“若いからなんでもできるよ” というストレートなメッセージがあって、大人への疑問などをシンプルに表現している部分がある。自分ではそういう曲が書けないので羨ましいなという気持ちもあります。

―― 作詞、作曲を担っているMattyさんらしくソングライター目線ですね。

Matty:そういう部分で歌詞についても、メロディーについても、オアシスから影響を受けた部分は大きいですね。ただ、良い曲を書くというのは大前提で、それだけではなく、いろんなことを考えながらやっていかないとバンドとして生き残れないと思います。今の時代はライバルが多過ぎるので、バンドとしての差別化が難しい。ライバルたちもいろいろな戦略を考えているし、情報も多いので頭を使っていかなくてはならない。たとえば、ミュージックビデオで韓国語の字幕をつけているというのも、そのひとつです。自分たちの音楽を伝えるために視野を広めていかなくてはならないというのもありますから。

―― ライバルたちに勝たなくてはならないということですね。

Matty:そうです。戦国時代ですから。

同世代のアーティストは特に刺激になります


―― 今、“こいつはすごい!” という人はいますか?

Matty:いっぱいいます。その中でも同世代のアーティストは意識しますよね。藤井風さんとか、Vaundy(バウンディ)さんとか。

―― おふたりとも、曲が素晴らしいですよね。

Matty:“くー、いい曲書きやがって!” と(笑)。先ほどのオアシスも含めて、嫉妬ではないですが、こんな歌が作れて悔しいという部分もあります。“この人はこういう目線で世の中を見ているのかな” とか。同世代のアーティストは特に刺激になりますね。いつかは越えたい。それがひとつの原動力になっています。

―― 藤井風さんもYouTubeから火がつきました。彼にも、誰にも振り向かない時期があったと思います。それが、これだけのビックアーティストになった。彼の曲も、どこか懐かしさがあります。だから幅広い世代に伝わったのだと思います。

Matty:そういう部分は僕たちも意識していきたいと思っています。 “ノスタルジックモダン” というテーマを掲げていますので。

僕らが夢を見ないとファンのみんなも夢を見ることができない


―― やはり、目指しているところに高みがありますね。

Matty:そうですね。僕らが夢を見ないとファンのみんなも夢を見ることができないと思いますので。僕らは夢を与える仕事なので、一番高いところを夢見ないといけない。たとえ、無理だと思っていても見る。僕は無理だとは全然思っていないですが。

―― それでLET ME KNOWがどんどん大きくなっていったら、その時のファンは嬉しいですよね。

Matty:間違いないですね。そう思ってくれるファンをこれからも大事にしていかなくてはと思っています。

―― 日本のファンと、韓国のファン、違いはありますか?

Matty:韓国の方が熱狂的に感じる瞬間はあるかもしれません。それは、日本のファンにもっと盛り上がって欲しいというのではなく、国民性のような気がします。今の僕たちの日本のファンは、ライブハウスに慣れていない人が多いのかもしれません。

―― そういう人たちの心に音が響くというのは素晴らしいです。慣れていない場所でもLET ME KNOWが観たい一心で集まるわけだから。

Matty:ファンからのメッセージで “初めてライブハウスに行きました” というのは特に嬉しいです。

ライブはどんどん良くなってきています


―― 話は変わりますが、今の時代って、音楽を聴くツールとしてサブスクが主体になっているというのもありますが、そんな中、最近はどのような音楽が気に入っていますか?

Matty:最近、New Jeansが好きですね。あとは80年代シティポップでは浜田金吾さんとか、時代性とは関係なく色々なものを聴いています。それにサザン!やはり桑田さんの歌詞が好きですね。今はサザンの初期を掘り下げて聴くことが多いです。あと、RADWIMPSも。ライブに行って衝撃を受けました。野田洋次郎というひとりの男のカリスマ性に引き込まれました。もちろん曲も素晴らしいし、観客との一体感がすごかったです。 “人たらし” なんでしょうね。ドキドキしたと思いきや、観客を煽ってかっこいいところを目の当たりにして、いろんな表情がありました。

―― ライブの素晴らしさを見せつけられたと。

Matty:そうですね。

―― LET ME KNOWの5月の初ワンマン(原宿ルイード)を経て、フェスの出演など、短い期間でかなりのステージを重ねていますが、どうですか?

Matty:どんどん良くなってきています。

―― お客さんとの距離感については、どう考えていますか?

Matty:ちょっと遠いかなとも思います。もうちょっと近づいてきて欲しいかな。それについては、僕らからどんどん行かなくてはならないですよね。そういう意識を持つようにしています。そこもひとつの課題ですね。

アルバムごとに世界観を変えるというのをやりたい


―― やはり、やればやるほど課題が多くなるということですね。そんな中、LET ME KNOWでアルバムを作りたい気持ちはありますか?

Matty:今はないですね。絶対にCDの時代に戻ることはないと思います。サブスクって色々な音楽を手軽に聴けるし、そういう風に音楽の媒体が変わるということは、アーティストの音楽との向き合い方も変わっていくということだと思います。だから世の中の流れを柔軟に受け止めて理解して、メリットを考えながら自分たちの音楽を落とし込んで行かなくてはならない。先ほども言ったように今は、いい曲を作って、早く届けたい。もちろん、将来的には、アルバムごとに世界観を変えるというのをやりたいです。この時の自分たちは、こういうエッセンスを取り入れていたというのを後で振り返るというもの良いですよね。

―― MattyさんはCDの時代も知っていますよね。

Matty:ギリギリ知っています。

―― CDの時代はもう少し音楽に価値があったように思えます。1枚のアルバムを買うのにもお金がかかったし、それを大事に聴いていた時代だと思います。それがサブスクの出現で価値観が大きく変わっていきました。だから若い世代はアルバムを聴かない傾向にあると思います。

Matty:その辺りは、みんなどうなんですかね…。逆に知りたいです。

―― アルバムを聴いてひとりのアーティストを深く聴くのではなく、同じ傾向のアーティストを横に広げていく感じがします。

Matty:そんな気はします。今の時代って、本当にすぐ忘れられてしまうので。確かに気軽に聴く人が多くなっているので。

―― 気軽に聴く中で人の心に残る音を作るのが大事な時代ですよね。ブレイクした「偽愛とハイボール」も「100円キッス」も9月に配信した「初なfeeling」もフックがしっかりあって、心に深く染み込んでいく楽曲ばかりだと思います。

Matty:ありがとうございます。そう言ってもらえると嬉しいです。

“ノスタルジックモダン” を継承しながら、時代の背景を感じてもらいたい


―― メンバーのKen_Mさん、Lyoさんについてはどのような思いがありますか?

Matty:まず、あの2人とバンドが組めて本当によかったなと思っています。2人ともバンドを俯瞰していてくれています。だから状況ごとに適切な判断ができる。音楽的な知識があるというのも尊敬できます。

―― 彼らもすごく勉強していますよね。

Matty:そうなんです。

―― Mattyさんも含め、それに縛られずに、色々な音楽の良い部分を自分たちのものにしていると思います。これからLET ME KNOWをどんなバンドにしていきたいですか?

Matty:“ノスタルジックモダン” を継承しながら、色々な音楽から抽出した時代の背景を感じてもらいたいです。聴いた人が、過去に行ったり、未来に行ったりしながら、様々な思いを馳せてもらえるバンドになりたいです。そこで、聴いた人の音楽の幅が広がれば良いなとも思います。

―― それが出来たら最高ですね。良いミュージシャンはみんな色々な気づきをくれるので、そこから聴き手は音楽の幅が広がっていきます。

Matty:そうなんですよね。僕らもそこまで行きたいですね。そのために良い曲を作る。そしてライブで聴かせる。その繰り返しかなと思っています。

―― 最後にファンへのメッセージはありますか?

Matty:これからもずっと好きでいてください!シンプルに、これからもよろしくということです!

Information
NEW LIVE「LET ME KNOW LIVE TOUR 2024 -Nostalgic Modern- II」 開催決定!

▶︎ 2024年12月10日(火)
【愛知】名古屋DIAMOND HALL

▶︎ 2024年12月19日(木)
【東京】EX THEATER ROPPONGI

▶︎ 2024年12月21日(土)
【韓国】YES24 WONDERLOCH HALL

▶︎ 2024年12月26日(木)
【大阪】梅田CLUB QUATTRO

チケット販売中!
https://letmeknowmusic.jp/

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