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塚田こども医院 塚田次郎理事長が地域医療貢献奨励賞を受賞

上越妙高タウン情報

「断らない」ポリシーで24年、ママ・パパを支えた功績が認められました。病気になった子ども、病児・病後児を預かるサービスで地域医療に貢献したとして、上越市にある塚田こども医院の塚田次郎理事長が住友生命福祉文化財団の「地域医療貢献奨励賞」を受賞し、今年3月に表彰されました。県内の個人医院では初めてです。

上越市栄町にある小児科「塚田こども医院」の理事長で、上越市出身の塚田次郎さん68才です。村上市にある県立坂町病院の勤務を経て35年前の1990年に開業しました。

そして11年後、医院の隣に「わたぼうし病児保育室」を開設し、病気になった子ども、病児を預かる事業を市内で最初に始めました。対象は生後3か月以上から小学6年生までです。きっかけは子どもが病気になったとき、特に女性が仕事を休み、子どもを連れて診療に訪れる姿を見てきたことでした。

塚田こども医院 塚田次郎 理事長
「子どもの感染症は急に始まって急に具合が悪くなる。夜中に熱が出たりすることもよくある。次の日どうするのか大人の仕事は休めない。急性期もあずかれる保育できるだけ断らないでやってきた」

「断らない」を原則に始めた結果、感染症が流行する時期は利用が定員を上回ることもありました。年間の利用者は初年度、延べ157人でその後は増え続けて9年後にはおよそ2600人になりました。一方で財源が大きな課題でした。国の補助がありましたが対象は年間の利用者2000人分に限られていて、それ以上は自己資金でした。利用者が増える一方で赤字は膨らみました。

塚田こども医院 塚田次郎 理事長
「1億円くらいの赤字になった。地域に根ざした病院、地域貢献、地域のなかでの小児科を」

2009年に上越市の病児保育事業を受けることになり、赤字問題がほぼ解消されました。

こうした危機を乗り越え、利用者は2年前にこれまでで最も多いおよそ4900人、昨年度はそれに次ぐおよそ4600人になりました。こうした取り組みが地域医療に貢献しているとして住友生命福祉文化財団の「地域医療貢献奨励賞」を受賞しました。県内での受賞は塚田さんが6人目、県内の個人医院としては初めてです。表彰式は今年3月に東京都で行われました。

塚田こども医院 塚田次郎 理事長
「少子化で医院を立ち上げてから子どもの数は半数になった。息子が入り複数で診察している。10年、20年もう少し続けたい」

塚田さんは患者と家族の安心につなげようと、感染症の流行や対策などをパンフレットやホームページなどで発信しています。こうした取り組みも受賞につながったということです。

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