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全国で相次ぐドタキャン詐欺。飲食店が知っておくべき悪質な手口と対策

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飲食ニュース・トレンド
画像素材:PIXTA

全国の飲食店を狙った特殊詐欺、いわゆる「ドタキャン詐欺」が相次いでいる。お客を装って高額なワインの購入を依頼し、店側から多額の代金を騙し取る手口だ。詐欺を防ぐには、店舗側の冷静な判断と具体的な対策が欠かせない。飲食店が今すぐできる予防策を解説する。

高級ワインの購入を指示され、96万円の被害

6月25日、富山県の居酒屋がドタキャン詐欺に遭い、96万円もの大金を騙し取られたことがわかった。犯人は「シラカワ」と名乗り、医師の集まりと称してコースを予約。店に在庫がない高級ワインの購入を依頼し、LINEを通じて代金の立て替えを指示してきた。店主は指定された酒店に代金を振り込んだが、その後連絡が取れなくなったという。

都内のレストランでも、同様の手口による被害が報告されている。犯人は「コガ」と名乗り、実在する高校の職員を装って店を予約。大人数の会食で、店側は通常より多くの食材を発注し、人員を確保するなど準備を進めていた。

しかし、犯人が求めたLINEでのやり取りを店側が断ると、その後一切連絡が取れなくなったという。高級ワインの購入依頼はなかったものの、店側はアルバイトの増員や仕入れ準備などで約13万円の損害を被った。

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「LINEで連絡を取りたい」は危険信号

ドタキャン詐欺の共通点として、LINEでのやり取りを強く求めてくる点が挙げられる。匿名性の高いLINEなどのSNSを使うことで、警察による追跡や身元特定を困難にする狙いがある。

さらに「敬語がたどたどしい」「誤字脱字が多い」「LINE通話の音声が途切れがち」といった特徴も、被害者の証言から浮かび上がっている。犯人は複数の偽名や職業を使い分けており、警戒が必要だ。

飲食店が今すぐできる詐欺対策

ドタキャン詐欺から店舗を守るには、LINEや個人SNSなどでの連絡に応じないことが基本だ。不自然な連絡先の切り替え要求には十分に警戒し、予約や仕入れに関するやり取りは必ず公式な電話やメールで行うようにしたい。

また予約受付時には、前金制やキャンセルポリシーを明示し、怪しい要求には毅然と断る姿勢を持つことも重要だ。特に初めてのお客や高額な仕入れ依頼には、本人確認や事前入金を求めると良いだろう。

ドタキャン詐欺は、飲食店の善意や業務の隙を突く悪質な犯罪である。従業員間での情報共有も徹底し、違和感を覚えた場合は、すぐに警察に相談してほしい。

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