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ヒュー・グラント、新作ホラーの撮影で『スター・ウォーズ』ジャー・ジャー・ビンクスを調べた ─ 「映画は観たことがないけれど」

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『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズから、(2023)まで、の演じるキャラクターにはいつも確かな技術に支えられたユーモアがある。A24製作のホラー映画『Heretic(原題)』では、主人公のリード役を演じるため、なんと『スター・ウォーズ』プリクエル3部作のジャー・ジャー・ビンクスをリサーチしたそうだ。

かつてロマンティック・コメディの帝王として名を馳せてきたヒューは、『Heretic』の主人公であるリード役で新境地を開拓したと評価されている。モルモン教を布教する宣教師のシスターふたりを家に招き入れ、紳士的に振舞っていたのもつかの間、本性をあらわし、彼女たちを恐怖に陥れるのだ。

ヒューがジャー・ジャー・ビンクスをリサーチしたのは、劇中に『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(1999)への言及があったため。ジャー・ジャーといえば、そのキャラクター性ゆえに公開当時にバッシングを受け、今もなお“シリーズ史上最大の嫌われ者”とさえいわれるキャラクターだが、劇中ではヒューがジャー・ジャーにまつわる怪演を見せているという。

米に対して、ヒューは問題の場面について「脚本に書いたのが作家だったのか、それとも自分だったのかは記憶にないけれど、(演技自体は)自分のアイデア」だと明かし、「どんな俳優にでもできるものではありません」との自負を語っている。

「あのキャラクターがそんなことをしたら、ただ奇妙で面白いだろうと思っただけなんです。おかしいのは、私が『スター・ウォーズ』の映画を観たことがないってことですね。」

ただし米の取材にて、ヒューは同じく「最も罪深い秘密のひとつは、『スター・ウォーズ』をいまだに観ていないこと」と言いながら、「私はとことんこだわるところがあるので、ちょっとだけ観ましたよ。YouTubeだったと思います」と演技の準備を明かしている。

監督・脚本のスコット・ベックによると、ヒューの演技プランは本番まで監督にも知らされていなかったそう。演技に即興のアプローチを加えることはしばしばあったそうで、これも「カメラが回るまで、ヒューが意図的に隠しておきたいことのひとつでした」という。

「テイク1を撮りはじめてしばらくすると、彼がちょっとした言葉や句読点を加えることは何度もありました。その瞬間が、リアルで本物で、愉快でもあるんです。ダークなジャンルの作品で、リアリティのある演技ですが、同時にダークなユーモアもある。それがこの映画には大切でした。」

『スター・ウォーズ』シリーズを観たことがなかったヒューが、あえてリサーチして臨んだ怪演とはいかに? 映画『Heretic(原題)』の日本公開は未定だが、ひとつの“お楽しみ”にしておこう。

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Text: Yuka Shingai, 稲垣貴俊

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