「エイサー」魅力伝えて20年 元気と笑顔の輪広げる 伊賀琉真太鼓
リズムに乗って太鼓を打ち鳴らし踊る、沖縄・奄美の伝統芸能「エイサー」の魅力を伝えているグループ「伊賀琉真太鼓」が20周年を迎えた。代表の木村弘士さん(46)は「今までと変わらず地元を中心に、世代交代を図りながら長く活動できれば」と展望を語る。
木村さんが三重県名張市立蔵持小(同市蔵持町原出)で児童らに表現の授業でエイサーを指導した際、授業以外でも続けたいという要望があり、2003年に教員や児童らと活動を始めた。現在は伊賀地域を中心に10代から60代の男女約50人が、蔵持市民センター(同)で練習に励んでいる。
地域の祭りやイベント、福祉施設などで演舞を披露したり、子ども園や小学校、高校の運動会や文化祭へ指導に出向いたりすることが多いが、時には幻想的な夜の雰囲気や大雨、大雪の屋外など、普段と違った環境で演舞をしたことも。本場・沖縄のエイサー団体とも交流が生まれ、踊りの表現がより豊かになったそうだ。
メンバーの福岡苺花さん(13)は「足をしっかり上げ、手はピンと伸ばして踊れるように」、久保咲花さん(11)は「タイミングを合わせて踊るよう心掛けている」、吉村美織さん(11)は「とにかく笑顔で楽しく踊り、みんなを笑顔にできたら」と話していた。
6月30日に控える記念公演のチケットは既に完売しており、木村さんは「エイサーで元気と笑顔の輪が広がるのがうれしく、夢中で活動してきた20年。感謝の気持ちを忘れず、これからも最高の笑顔で精いっぱい演じたい」と話した。