「消火器」の意外と知らない“NGな置き場所”「盲点だった…」「危険!」
決して他人事ではない火事。ちょっとした油断が火の元になり、火災に巻き込まれ命を落とす可能性もあります。万が一の事態には、「消火器」を設置すると安心です。しかし、置き場所を間違うとかえって危険を招くケースも……。ここでは、盲点になりやすい「消火器のNGな置き場所」についてご紹介します。
NGな置き場所1.コンロの近く
火災の原因になりやすいコンロの近くに消火器を置いておくと、万が一のときも安心な気がします。しかし、コンロの付近に消火器を置くのはとても危険です。
高温になりやすい場所に設置すると、コンロの火が上がったときに消火器が取れなくなってしまいます。すぐに初期消火ができそうなイメージですが、実際に火の手がまわるのはあっという間。気づいたときには消火器ごと炎に包まれることもあるんです。
また、調理中の油はねによって消火器が劣化する場合もあるため、消火器をコンロの近くに置くのは避けましょう。
NGな置き場所2.ストーブやヒーターの近く
コンロ同様、高温になりやすい暖房機器の近くに置くのもNGです。火の元になりやすいストーブの近くなども、消火器の設置場所には適しません。
NGな置き場所3.洗面所やシンクの近く
意外と盲点なのが水まわり。湿気がこもりやすく、消火器に水がかかる恐れがある場所への設置も避けてください。
適さない場所で保管すると、消火器がさびるなどの劣化がすすむ恐れがあります。
消火器の正しい置き場所はここ!
設置するうえで重要なのは、いざというときにすぐ使えること。火の手がまわる前に、消火器をすぐ手に取れる場所がベストです。具体的には、以下のような場所が適しています。
・すぐに持ち出せる(通行の邪魔にならない場所)
・目に入りやすい(見つけやすい場所)
・火の元になりやすい場所の入り口付近
例えば、キッチンの入り口付近や寝室の隅。リビングの一角や玄関など、家族全員が見やすく取り出しやすい場所に設置しましょう。
消火器を使わずに済むのが一番ですが、いつ自分に降りかかるか予測できないのが火災。いざというときに消火器で命を守れるよう、置き場所を見直してみましょう。
三木ちな/お掃除クリンネスト1級、整理収納アドバイザー1級、節約生活スペシャリスト、歴20年業スーマニア