森の里小 廃油活用で脱炭素 4年生が取り組み発表
厚木市立森の里小学校(杉山仁校長)の4年生が3月7日、廃食用油を燃料として生かす取り組みについての成果発表を森の里公民館行った。保護者や地域住民ら約90人が参加し、児童の発表を見守った。
成果発表は、横浜銀行が実施する「はまぎん環境教育プログラム」の一環として実施。県央やまなみ協議会(厚木市・秦野市・伊勢原市・愛川町・清川村)が、脱炭素社会の実現を目指す取り組みの一つとして、同行と連携してプログラムの導入を決定したもの。
児童は4年生の総合学習の時間を使い、家庭から出る廃食用油で作る持続可能な航空燃料を題材に、製造企業の出前講座や羽田空港の機体工場の見学、廃食用油の回収活動に取り組んだ。
当日は、児童らがスライドを使いながら航空燃料の概要や地域での廃食用油回収の活動内容を発表。公民館やスーパーへのポスター掲示や住民への声かけ、地域の祭りでのブース出展などの取組も紹介し、「家で使った油が飛行機を飛ばす燃料になるのは知らなかった。初めて聞いたときはびっくりした」「いろいろな人から環境の話を聞けて勉強になった」と活動を振り返った。
プログラムは今後、同協議会の加盟自治体にある市町村の学校でも実施を予定。広域観光の推進や災害対策などの課題解決に向けて取り組むとしている。