北綱島小3年 地域の名士に鶴見川学ぶ 川と生活の歴史に驚きも
北綱島小学校は1月31日、3年生を対象に地域の名士である飯田助知さんによる出前授業を実施した。
同校3年生は、今年度の総合的な学習の時間で鶴見川について学んでいる。過去の鶴見川の様子や、氾濫した際などの近隣住民の対策などを知るため、飯田さんを招いた。飯田さんは、旧北綱島村で、代々名主として鶴見川の改修などに尽力してきた飯田家の第14代当主。
授業では、水害や鶴見川を利用した輸送など、鶴見川と生活の関わりについて話が進められた。かつては、上流・下流、左岸・右岸で対立することもあったという。また、同校の近隣を通る幹線道路、日吉元石川線は元々川だったことを聞き、児童らが驚く場面も見られた。授業を受けた海住英太郎さんは、「日産スタジアムが遊水池であることや、機能だけでなく見た目にも配慮した堤防づくりがされていることなど、発見が多く面白かった」と感想を話した。
飯田さんは、「生活環境を守るためには水害対策だけでなく、互いの心の結びつきが大切」と口にした。
児童らは鶴見川についての学習成果をポスターにまとめ、鶴見川流域センター(2月17日(月)まで)、トレッサ横浜(2月22日(土)から27日(木))で展示物を掲示する。