介護後の思い語る場を かながわ県民センターで9月8日にポストケアラーのつどい
介護を終えた「ポストケアラー」を対象に想いを語り合う集まり「ポストケアラーのつどい」が、9月8日(日)にかながわ県民センター=鶴屋町2の24の2=14階第1相談室で開催される。午後2時から4時まで。同所で活動している親を介護する家族のグループ「やすらぎ」が初めて行うもの。
やすらぎは介護を必要とする親を支える家族たちのグループとして、2011年から活動をスタート。県民センターで毎月第2日曜日に集まりを開き、当事者同士が自分の経験などを語りあっている。
今回は初めて、介護を終えた「ポストケアラー」と呼ばれる人たちに焦点を当てたイベントを開くことになった。
直面する多くの問題
大切な人を亡くした直後から、多くの課題に直面するのがポストケアラーだ。介護中の無理がたたって自らが身体を壊してしまったり、介護に伴い離職したものの、元の仕事に戻れず満足な収入を得られない、親の死去に伴いそれまで住んでいた住所を退去しなければいけないといったケースなどもあるという。
また周囲から前向きな言葉を掛けられても当事者は「無理解」と感じ、余計に問題を一人で抱え込んでしまうことも。
グループ代表の小井手陽子さんは「大切な人を亡くした悲しみだけでなく、様々な問題がのしかかるのがポストケアラー。介護を終えていることで、公的なケアも届きにくい」と課題を指摘する。その上で「想いを語り合うことで『苦しかった部分はここだったんだ』と少しでも自分を取り戻す場になれば」と参加を呼び掛ける。
介護を終えた人だけでなく、身近な人を亡くしたり、現在介護中で、これからが不安な人も参加可能。申し込み・問い合わせはやすらぎ【メール】yasuragi.yokohama@gmail.comへ。同団体のフェイスブックページ(https://www.facebook.com/yasuragikazokukai)でも情報を発信している。