家族4人、シャワーを1分短くすれば年間1万円近い節約に!「お風呂タイムのエコポイント6」
1日の疲れを流すお風呂タイム。リラックスしつつも、少し意識するだけで、節約やエコにつながります。今回は節約アドバイザーの和田由貴さんに、「お風呂タイムに気を付けるだけで節約できる方法」を教えていただきました。無理なく節約につながる方法を、ぜひお試しください。
※この記事は月刊誌『毎日が発見』2023年10月号に掲載の情報を再構成したものです。
【シャワーで節約する】
シャワー時間を1分短く
「こまめにシャワーの湯を止め、シャワーから湯を出す時間を短くすることも節約につながります。また、シャンプーの後や体を洗った後は、シャンプーやせっけんの泡を手でよく切ってから湯を流すと使用する湯が少なくなります。出しっぱなしのまま洗髪や体洗いをしないなどの工夫も、家族と共有しておきましょう」(和田さん)
※シャワーを5分流した場合と6分流した場合を比較、4人分、1人あたり1日1回×365日で算出
節水タイプのシャワーヘッドに替える
「シャワーヘッドを節水タイプに付け替えることも、シャワーの湯量を減らすために有効な手段の一つ。ホームセンターや通販等で3000~4000円台から販売されているので、ぜひ探してみてください。手元のスイッチで水を『出す/止める』が切り替えられるものを選ぶと、こまめに湯を止めることができるので、より節約になります」(和田さん)
※通常のシャワーヘッドと比較、4人分、1人あたり5分使用、1日1回×365日として算出
洗面器を使って、3L節水
「顔や手を洗うときは、シャワーや蛇口から水を出しっぱなしにせず、洗面器に必要な量をためたり、浴槽のお湯を使うようにしましょう。小さなことのように見えますが、ガス代、水道代、ともに節約できる有効な手段です」(和田さん)
※1分間蛇口から水を流しっぱなしにした場合(5L)と、ため洗いをした場合(2L)の比較。1日1回×365日として算出
思い切ってシャワーをやめるのもアリ!
シャワーは1分間に10~12Lの湯を使います
「15分以上シャワーを出しっぱなしにすると、浴槽1杯分(180L)のお湯がたまる計算に。あらかじめ浴槽に湯を張り、手桶等を使ってシャワー代わりに湯を使った方が節水・節ガスになる上に、浴室も温まるのでヒートショックの軽減につながります」
【環境で節約する】
浴室の窓も寒さ対策
「夏場に浴槽に張った湯の温度が下がらないのは、浴室そのものが暖かいため。冬は浴室の温度が下がらないよう、浴室の窓や脱衣所との間のドアにも防寒対策を施しましょう。複層ガラスや二重窓に替えるのが一番ですが、気泡緩衝剤(商品名はプチプチなど)を張って断熱してもOK 。気泡緩衝剤を用いる場合は、サッシまで隙間なく覆うとより効果的です」(和田さん)
浴室にはバケツを常備
「風呂場と給湯器の位置が遠いと、シャワーの栓をひねってからお湯が出てくるまでに時間がかかります。でも、冷たい水をそのまま捨ててしまうのはもったいないですよね。そんなときに活躍するのがバケツです。バケツを浴室内に用意し、そこに水をため、洗濯や掃除、庭の水やりなどに有効活用しましょう」(和田さん)
浴槽の掃除はアクリルスポンジで
「入浴後に浴槽を掃除する際、洗剤を使わずにきれいになるアクリルスポンジ等を利用すると、洗剤の泡をきれいに流すために使う湯を減らすことができ、節約につながります。毎日浴槽を洗っていれば、サッとアカを落とすだけで済むので洗剤いらず。洗剤代も節約できますよ」(和田さん)
「高断熱浴槽」や「高効率給湯器」への買い替えも検討を
「リフォーム費用はかかりますが、保温性の高い浴槽に替えたり、給湯器をより効率の良いものに買い替えたりすることで、省エネ効果が高まり光熱費がグンと節約できるようになります。『給湯省エネ事業』や『長期優良住宅化リフォーム推進事業』など、国からの補助金も利用できる場合もあり、思っている以上にお得にリフォームできることも」(和田さん)
※金額算出の詳細は東京ガスのウェブサイト「ウルトラ省エネブック」を参照
※40度の湯を6時間放置し追い焚きした場合を通常浴槽と比較、1日1回×365日として算出
※本企画に掲載した節約金額は「東京ガス 都市生活研究所『ウルトラ省エネブック』」を参照しています。
構成・取材・文/和栗 恵 イラスト/楠木雪野