【横浜市港北区】大綱中合唱部 日本一を山中市長に報告 3年生22人が表敬訪問
横浜市立大綱中学校合唱部が10月26日に富山県で行われた「全日本合唱コンクール全国大会」中学校部門で最優秀賞に輝き、文部科学大臣賞を受賞した。同部の3年生らは11月28日、山中竹春横浜市長を表敬訪問し、日本一の栄誉を報告。市長は「横浜市民の誇り」と称え、生徒たちの功績をたたえた。
同コンクールは1948年に創設され、80年近い歴史を持つ、国内で最も伝統と権威がある大会の一つである。これまでに延べ6000団体以上が参加している。
山中市長は「その大きなコンクールで横浜の中学校の皆さんがまさにトップを取られたということを本当に市長として誇りに思う」と称賛した。さらに、日々の厳しい練習を通じて培った経験と仲間との絆は「皆さんの人生において大きな財産になる」と激励の言葉を贈った。
総勢約75人の部員をまとめる大金まどか部長(3年)は、全国大会で最優秀賞と文部科学大臣賞を受賞したことを報告した。演奏曲の一つ「空をかついで」について、未来を託す重たさや輝きを「先輩から後輩へのバトン」と捉えて歌い、「私たちにしかできない思い出のある演奏」になったと報告した。
同部のスローガンは「合唱懸命」であり、音楽的な技術だけでなく、仲間やつながりといった人間性を育むことも含まれている。大金部長は、顧問が変わり試行錯誤する中で「自分なりに無理やり突き進んできた」が、「そのやってきたことがこの結果につながったと思う。間違ってなかったんだなというやりきった気持ちでいっぱいです」と思いを語った。
同部は、ここ数年で急激に躍進し、昨年度の代が初めて全国大会に出場、今年度で日本一を達成した。生徒たちは発声や姿勢といった基礎を常に意識して、週に5〜6日、毎日2〜3時間の練習を地道に積み重ねてきた。同部への祝福は地域にも広がり、商店街では横断幕も作られたという。同席した後藤秀吉校長は「私たち以上に喜んでもらえて、支えられていることを実感した」と感謝を述べた。
現在、仮引退中の同部3年生。12月の大会を経て、3月の定期演奏会をもって引退する。