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「納得できなければ新年度予算否決」 中川幹太上越市長の任期1年切る中 議会最大会派代表が一般質問

上越タウンジャーナル

上越市議会12月定例会の一般質問が2024年12月11日、始まった。来年11月に1期目の任期を終える中川幹太市長対し、最大会派「久比岐野」代表の橋本洋一議員が「あと1年で何をやるのか。納得できなければ新年度予算の否決もありうる」と迫る場面があった。また、橋本代表は、議会がこの3年間、政策論議よりも不適切発言を続けた中川市長の追求に多くの時間を費やしたことについて反省の弁を述べ、市政の正常化を求めた。

《画像:最大会派代表の橋本洋一議員の質問を聞く中川市長》

責任追求で「市民置き去り」も反省

橋本議員は、中川市長への辞職勧告決議や不信任案など議会の動きを振り返り「この3年間、大切な政策より市長の資質を問われる事態となった。情けない。とても残念」とした一方、「市民を置いてきぼりにして、市長の責任ばかり追求してきたわたしたちも反省している」と述べた。その上で「あと1年何をするのか」と質問し、「納得できない施策や財政措置が3月定例会に提案された場合には、新年度予算の否決もあり得る」と迫った。

中川市長は「私の不適切発言によってこうした事態が起こったことは私の不手際。おわびしたい。これから未来に向けて皆さんと議論をしていくことが大切」と答弁。残り1年の施策については「地域医療体制の確保と災害に強いまちづくり。基本的には公約に基づいて実行する」などと答えた。

橋本議員は「今は市長の資質を問うている時期ではない。大切な新年度予算の編成期。市民のための施策とその裏付けとなる財政について議論をしていきたい」と締めくくった。

依然くすぶる責任論 不信任案再提出の動きも

橋本議員は、議会が結果的に政策論議を置き去りにしたことに反省の弁を口にしたが、市議会には依然中川市長の責任を問う声が少なくない。

この日も近藤彰治議員が、市長の公約の実現性について厳しく質問したほか、12月定例会の会期中に再び不信任決議案を提出する動きもある。

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