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【西日本釣り博2025結果】過去最高の来場者数で大盛況!熱い釣りファンや一般の人も楽しめた一大ショー

釣具新聞

3月15―16日、「西日本釣り博2025」が北九州市にある西日本総合展示場で開催された。主催は西日本釣り博実行委員会、共催は北九州市、タカミヤ。4回目の開催となる今回の西日本釣り博だが、来場者数は2日間合計で3万5243人と前回を上回り、過去最高の来場者数となった。西日本釣り博の成功は、釣具業界の中でも明るい大きなニュースとなった。

会場内の様子。両日とも大混雑となった

初日の午前8時半頃からは、多くの関係者や入場待ちをしている来場者に見守られながら、オープニングセレモニーが行われた。セレモニーは市長や国会議員らも出席し、ショーの開幕を告げた。

合図と同時に登壇者でテープカットが行われ、西日本釣り博2025が華やかにオープンとなった
主催者を代表して挨拶する西日本釣り博2025実行委員会の髙宮俊諦会長
地元、北九州市の武内和久市長も「ようこそ北九州市へ」と挨拶した
祝辞を述べる自民党の大家敏志参議院議員
祝辞を述べる公明党の下野六太参議院議員
福岡県の生嶋亮介副知事(知事の代理出席)
祝辞を述べる公益財団法人日本釣振興会の常見英彦会長

西日本釣り博は2016年からコロナ禍を除き、隔年で開催されてきた。第1回目の入場者数は約2万5000人で、回を重ねる度に来場者数は増え続け、今回は過去最高となる3万5243人(前回対比104%)となった。目標人数である3万3000人も大きく上回った。

出展社数も過去最高となる166社・555小間。来場者数やショーの規模から考えても、横浜、大阪と並ぶ国内を代表するフィッシングショーとなっている。

全体としても出展社は多いが、西日本釣り博でしか見られないブースも多かった

また、人数や規模だけでなく、出展社や来場者の満足度が最も高いショーになっていると感じられた。来場者を楽しませるために、主催者も数多くの工夫を凝らしていた。

熱い釣りファンに対しては、シマノ、ダイワ、がまかつといった大手メーカーはもちろん、人気ルアーメーカーや用品類のメーカー等も数多く出展し、様々な商品が出品された。釣りのジャンルもルアーだけに偏らず、磯釣り、アユ釣り等を見に来る人も多く、年齢層も幅広い釣りファンが訪れていた。

釣り好きなら1日で回り切れないほど、多くのブースがあり、話題の商品等も多数出品されていた

また西日本釣り博の限定品販売も行われ人気だったが、全体としては物販色の強いショーにはなっておらず、展示と物販のバランスが取れたショーになっていた。

西日本釣り博限定商品の販売も好評だった
どの通路も多くの人で賑わっていた

どぶろっくステージ、原口あきまさものまねショー、ファッションショー、ヒーローショーなど多彩なイベントも実施

西日本釣り博は家族で来場する人も多いが、釣りにそれほど熱心でない人や子供も楽しめる企画も数多く用意されていた。ステージでは人気お笑い芸人のどぶろっくのステージや、原口あきまさのものまねショーも行われ、観客も大笑いしながら、大いに盛り上がっていた。

「もしかしてだけど~♪」。一般の人や釣り人も大いに受けていた
原口あきまさは、豪華ものまねメドレーでステージを大いに盛り上げていた。

他にも、キタキュウマン&サカナマンが登場するヒーローショーや、今回初の試みとなる、釣りファッションショーでは有名アングラーがモデルとなり、各社のアパレルが披露された。他にも、人気ユーチューバーの「釣りよかでしょう。」と「ハイサイ探偵団」のスペシャルトークなども行われた。

どぶろっくと「釣りよかでしょう。」のトーク。後で「ハイサイ探偵団」とのステージも行われるなど、人気ユーチューバーも多数登場した
今回初めて行われた「釣りファッションショー」。有名アングラーがモデルとなり、最新釣りアパレルのファッションショーが行われた
ランウェイも行われた
キタキュウマン、サカナマンも登場してヒーローショーも行われた。一緒に会場に来た子供も喜んでいた

もちろん、各釣りジャンルの有名アングラーが競演したステージも多数行われ、熱い釣りファンを更に熱くさせるトークも行われていた。

有名人気アングラーが共演したステージも大人気。釣りファンの気持ちを更に盛り上げていた

家族連れでも楽しめる企画多数。「一緒に釣りに行って欲しい」

また、親子ルアー色塗り体験、エアブラシルアー・エギ色塗り体験、「はじめての釣り」体験コーナー、メダカすくい等のコーナーや、人気釣りゲームの釣りスピリッツ、魚のさばき教室、お菓子釣り、射的、輪投げ、お魚総選挙、お楽しみ大抽選会など、数多くのイベントが用意されおり、家族で1日楽しめるイベントとなっていた。

人気の釣りスピリッツブース
お菓子つりのコーナー。小さな子供も楽しめる
射的のコーナー
人気だったのが「魚のさばき方教室」。どうすれば美味しく魚を持ち帰り、何に気を付けて調理すれば良いのか。釣りファンだけでなく多くの人が聞き入っていた

初日は終日雨、2日目は天気もやや回復。主催者も最大の対応

今年の西日本釣り博の開催中は、2日間とも寒さが厳しく風も強かった。天候も初日は終日雨、2日目は曇り後雨だった。主催者では来場者が階段や場内で足を滑らさないよう、注意喚起や人数を区切って歩いてもらうなど、徹底した対応を行った。また新館と本館を移動する際に来場者が雨に濡れないよう、急きょテントも用意した。

会場横にある「あさの汐風公園」に設定予定だったグルメパークは、足場が比較的良い本館と新館の間に移動させた
2日目には、新館と本館の間でしゃぼん玉師のしゃーぼんぼんさんがパフォーマンスを披露。小さな子供も大喜びだった

さらに、あさの汐風公園に設置予定だったグルメパークを、足場の良い場所に全て移動させるなど様々な対応も行った。朝から長く待っている来場者への気遣いや、入場の際にはスタッフが皆で「有難うございます」と言うなど、おもてなしの対応が取られていた。場内や飲食コーナー、トイレ等もスタッフにより頻繁に清掃が行われており、来場者も快適にショーを楽しむ事が出来ていた。

頻繁に場内外、トイレなどの清掃も行われていた

出展社に対しても、2日目の夕方には前回を上回る来場者となる事が分かり、主催者が各ブースを回り、「今回、多くの来場者に来て頂けたのは、出展して頂いた皆様のおかげです」と「大入袋」を手渡していた。「大入袋」の中身は本当に気持ち程度のお礼だが、こういった事に限らず、出展社への細やかな気遣いが各所で行われていた。

西日本釣り博2025実行委員会の上田桂嗣委員長が、時間に限りはあったが、回れる範囲で各ブースを回り直接お礼を述べていった。写真はジャッカルブースで小野俊郎プロに
デプスブースでは奥村和正氏に
レイドジャパンブース
エイテックブース

釣具業界に良い影響をもたらした西日本釣り博2025。次回は2027年開催を予定

今年の西日本釣り博2025は過去最大の来場者数となり、大盛況の内に閉幕となった。今年行われた各地のショーでは、物価高等の影響もあり来場者数の減少が見られる事が多いが、その圧力を跳ね返すほどの準備を行い、見事成功した。

釣り博の会場では、熱い釣りファンが大勢いる事が実感でき、釣具業界への大きな期待も感じられた。また多くの一般の人にも釣りに関心を持ってもらえた事が感じられた。今後の釣具の市況に良い影響をもたらす、素晴らしいイベントとなっていた。

次回は再来年の2027年の開催が予定されている。

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