らぶペット 風流、和の味わい 名張の山中さん夫妻のニシキゴイ
三重県名張市つつじが丘北の公務員、山中一夫さん(58)、佳奈さん(57)夫妻が大切に飼っているニシキゴイ。風流で和の味わいを楽しんでいる。
山中さんの実家では池でコイを飼っていたことから、幼いころより魚が好き。キンギョ、熱帯魚、アロワナなど今までもずっと魚類を飼ってきた。家を建てた30年余り前、何か物足りないと感じ、自身で約3平方メートルの池を設置。
「コイは水深と広さに合わせて大きくなる」と、10センチ未満の稚魚を放流し、大切に育ててきた。ところが、数年前、アライグマに襲われ、コイたちが全滅。ショックでしばらく飼えなかったそうだ。
半年以上落ち込んだ後、「やっぱり飼おう」と、頑丈な防御柵で囲い、再び育て始めた。池が小さいため、飼える数が限られるので色のバランスを考える山中さん。今は、体長約50から60センチの「山吹黄金」「緋鯉」「銀鱗プラチナ」「紅白」の4品種の成魚に、「昭和三色」「写り」の稚魚2匹。名前は皆「鯉太郎」だという。
「コイの楽しみは大きくなると模様が変わること」と山中さん。大きくなった時の色をイメージし、稚魚を見極めているそうだ。「泳ぐ様を見ていると飽きないし癒やされる」と語る山中さんの傍らで、佳奈さんもうなずいた。
2024年6月8日付869号21面から