最後まで一気見したくなる。人気と実力を兼ね備えた女優の韓国ドラマ3選「同じ女優のドラマ探しちゃう」
次に見る韓国ドラマを選ぶ時、「この俳優の出演作ならぜひ見たい！」という選び方をしたりしますよね。「この人が出ているドラマならハズレなし」と、安心しながら見たくなる、まさに“信頼と実績”のある俳優。今回は、人気と実力を兼ね備えた、演技力抜群の女優の主演ドラマを3本紹介します。
1．キム・ヘス主演『トリガー ニュースの裏側』
1980年代に俳優業を開始したキム・ヘスは、現在も第一線で活躍し、主演作が続々と放送されています。日本では『クッキ』で注目され、近年は『オフィスの女王』や『未成年裁判』『シュルプ』といった主演ドラマが話題を呼びました。最新作『トリガー ニュースの裏側』では、テレビ局の調査報道チームのチーム長、オ・ソリョンを熱演しています。
本作は、超型破りな調査報道チーム「トリガー」が凶悪事件の真相を暴露し、“事実”で悪人たちをなぎ倒していく痛快エンターテイメント。ソリョン率いる「トリガー」は、自分たちのキャリアをかけ、広告主を恐れることなく、さまざまな物議を醸すニュース報道を発信してきました。
ところが、とある事件について報道した際、それがあまりに際どい内容だったため、番組打ち切りの危機に立たされることに。打ち切りを回避するには、忽然と姿を消した有名俳優をめぐる20年前の未解決事件を紐解くしかなく、ソリョンたちは与えられたタイムリミットの中、“戦い”に挑みます。
圧倒的な演技力とカリスマ性で、これまで数々の作品をヒットへと導いてきたキム・ヘス。今回も、多少のケガやトラブルなど顧みない猪突猛進タイプの主人公に扮し、視聴者を引き付けています。第1話で彼女の暴れ回る姿を見たら、本作が見るべき作品だと感じること請け合いです！
チームのメンバーたちも魅力的です。その一人であるカン・ギホを演じるチュ・ジョンヒョクは、松たか子主演の日本のドラマ『スロウトレイン』に出演した注目俳優。キュートなギホを好演しているので、ぜひチェックしてみてください！
2．キム・テリ主演『ジョンニョン：スター誕生』
現在34歳のキム・テリは、童顔が特徴的な、どんな役でも演じることができる国民的大人気女優です。『お嬢さん』『1987、ある闘いの真実』『リトル・フォレスト 春夏秋冬』などの映画で、それぞれ全く違う演技を披露し、注目を浴びてきた彼女は、『ミスター・サンシャイン』『二十五、二十一』『悪鬼』といったドラマでも安定感抜群で、視聴者を夢中にさせる力があります。
『ジョンニョン：スター誕生』では、素晴らしい歌声を持つ、ボーイッシュで素朴な魚売りの少女ユン・ジョンニョンが、女性国劇のスターへの道を駆け上るサクセスストーリーを快演しています。
1956年、韓国の港町で、母と姉と共に慎ましくも平凡な生活を送っていたジョンニョン。天性の美声と表現力を持つ彼女は、ある日、町を訪れた女性国劇団の男役のスター団員ムン・オクギョン（チョン・ウンチェ）の目に留まり、公演のチケットをもらって鑑賞します。
女性国劇の幻想的な世界とオーラに心を奪われ、オクギョンのようなスターになることを夢見るジョンニョン。
オクギョンから入団を薦められた彼女は上京し、研修生の補欠として劇団に加わりますが、ほかの劇団員からオクギョンのコネで入ったと嫉妬され、嫌がらせをされます。負けず嫌いのジョンニョンは、実力を見せてやると意気込みますが、後のライバルとなるエリート研修生で冷たい態度のルームメイト、ホ・ヨンソ（シン・イェウン）とぶつかることに……。
キム・テリの清々しい演技と圧巻の歌唱に魅了され、ジョンニョンが壮絶な壁を乗り越えて、スターの座をどのようにつかむのか気になり、見始めたら止まりません！ 舞台となる女性国劇は日本の宝塚歌劇団と似ていますが、韓国の伝統芸能である「パンソリ」に耳も目も奪われます。
3．チャン・ナラ主演『私のハッピーエンド』
韓国で、元祖“国民の妹”と呼ばれるほど親しみを持たれ、デビューしてすぐに人気を得たチャン・ナラ。キム・テリ同様、40代の現在も童顔で知られる彼女は、ラブコメを得意とする、明るいイメージのスター女優です。
大ヒットドラマ『明朗少女成功記』などに出演し、歌手としても人気の彼女は、近年も『ゴー・バック夫婦』『皇后の品格』『テバク不動産』『シークレット・ファミリー』といったドラマで活躍。『私のハッピーエンド』では、ハラハラドキドキのサスペンス演技に挑戦しています。
チャン・ナラが演じる主人公、ソ・ジェウォンは、毎年数千億ウォン売り上げている家具会社の社長兼デザイナー。優しい夫やかわいい娘を持ち、長年の親友と頼りになる同僚に囲まれて、順風満帆な人生を送っていましたが、7年前からストーカー被害に悩まされていました。
ある日、ジェウォンが一人で残業していると、謎の人物が彼女を襲おうとします。その後も、度々ジェウォンに危険が襲いかかる中、夫と親友が隠れて会っていたり、信じていた家族の裏切り疑惑が生じたり、ストーカーの正体が同僚かもしれなかったりと、ジェウォンは疑心暗鬼に苛まれていきます。
誰も信じられない恐怖に陥っていくジェウォンを、見事に体現しているチャン・ナラ。コメディからシリアスなサスペンスまで、何でも演じこなし、視聴者を釘付けにする彼女は、デビューから何年経っても「チャン・ナラが出ているなら見たい！」と思わせる、吸引力のある女優です。チャン・ナラが熱演するジェウォンは“ハッピーエンド”を迎えられるのか、最終話まで目が離せません！
清水久美子／海外ドラマ・映画・音楽ライター