弥生人も眺めた月の下 十五夜の遺跡で踊る
十五夜のイベントが9月17日に綾瀬市吉岡の神崎遺跡公園で行われ、月明かりを背景に盛り上がった。
町田加代子さんによる津軽三味線や綾瀬ささら踊り保存会が県指定無形民俗文化財の踊りを披露、来場者も加わった。
イベント中に木が茂る間から、1800年前の弥生人も見ていたかもしれない十五夜の満月が見え、地元ガイドボランティアのメンバーも「例年の十五夜でこんなきれいな月はない」と驚いた様子。会場では市史文化財担当の伊東はるかさんが月と考古学に関して語り、弥生時代と月との関わりや古墳に残る天体図などについて説明した。
神崎遺跡公園は1989年に発掘された弥生時代後期の環濠集落の跡。周囲に深さ2mの溝が掘られており、国指定史跡に指定されている。