【西武】渡部聖弥選手インタビュー 子どもの頃から夢見た場所に立ったときの心境とは?
11月11日放送のライオンズエクスプレスでは、埼玉西武ライオンズの渡部聖弥選手にインタビューした模様を放送した。ルーキーイヤーの今シーズンを振り返ってもらった。
――開幕戦前日の練習後(渡部)聖弥さんは、「子どもの頃から夢見た場所に立ったという意味では、オープン戦の出場でも嬉しかったが、公式戦となるとまた違うのでしょうね」と話して目を輝かせていました。レギュラーシーズン109試合に出場して、どのようなことを感じましたか?
渡部「まず、ホームでの(開幕)3連戦にファンの方がたくさん来てくれていて、想像した以上に声援も大きかったし、今までやったことがないような大歓声の中でできたので、緊張もしたし、すごく不思議な感じというか、すごいところ立っているなと思いました」
――その緊張は第2打席以降にもう解けて、「チャンスで回ってこい」と思っていたのですよね。その度胸の強さはどこから来るのですか?
渡部「初めは自分もあがり症というか、大学1年生のときは大舞台慣れしてないし、まず軟式出身(高校から硬式に)だったので、そこまでその大舞台に立っていませんでした。全国大会にも出ていなかったし、県大会には出たことはあったのですが、観客が来るわけでもなく、初めて高校2年生のときに甲子園に立って、あがり症というか、緊張するタイプだったので、すごくあがって思うようなプレーができませんでした。大学1年生のときも全国大会で観客がいてので、アピールしなければと思うと、全然思うような結果がでなかったのですが、2年生以降にあがり症ということを自覚して、どうやったらパフォーマンスがいつも通りできるのか、いろいろ考えて試した結果、自分の中でそういう気持ちの持ち方ができて、それ以降は全国大会でもしっかり結果を残すことができて、いまに繋がっているところがあります」
――2月の南郷キャンプからオープン戦を経て、開幕後もずっと出ずっぱりでした。4月下旬に聖弥さんは、「3連戦の後に1日休みがあれば体は完全に回復します。そもそも疲れが溜まりにくいタイプです。今は6連戦に入ったときにどうすれば疲れを残さずに済むのかを模索しているところです」とのことでした。その後いかがでしたか?
渡部「3連戦の時は次の日が休みで、休み明けはすごく調子がよかった。それから3連戦の後半に来ると若干疲れが出るか出ないかぐらいだった。6連戦となると、5連戦目くらいで足が上がらなくなってきて、走塁もそうですしバッティングで足を上げる際も重さを感じたりして、そういうことで感覚が変わってくるなということを自覚しました。プロで1年通して打つ人がいますが、すごいなと改めて思ったし、不調になるのはこういう疲れで体が自分の思うような動きをしなかったりするときに起きやすいのだなと思いました」
――疲れからくる筋肉系の故障はなかったですね。日頃のケアがものをいったということですか?
渡部「怪我をほとんどしないタイプで、筋肉も強いタイプではあるし、トレーナーとしっかりかかさず1年間トレーニングしてきました。シーズン中にしんどい時も、トレーナーに鼓舞してもらいながら、出続けるためには(筋肉を)弱らせては駄目だから、ここでやることによってここからずっと変わってくるからとやり続けました」
※インタビュアー:文化放送・斉藤一美アナウンサー