プロも感動!フライパンで蒸すとうもろこしはジューシーで甘味たっぷり!
野菜ソムリエが教える「とうもろこしをフライパンで蒸す方法」
調理時間:10分
とうもろこしはフライパンで蒸すのがイチオシです。時間がかからずに調理でき、甘味が凝縮されて水分もたっぷり。ジューシーな味わいが大きな魅力です。蒸し器がない、せいろは持っていないという方にもぴったり。フライパンで手軽に蒸してみましょう!
材料
とうもろこし:1本
水:200cc
塩:小さじ2/3杯
ひと目でわかる!とうもろこしのフライパン蒸し手順
とうもろこしは外側の皮をむき薄皮2枚ほど残しておく
フライパンに水200ccと塩小さじ2/3杯を入れてよく混ぜる
フライパンにとうもろこしを入れて中火にかける
沸騰したら蓋をして、途中上下を返しながらトータル5分蒸す
蒸し方
とうもろこしの外側の皮をむく
とうもろこしは外側の皮をむいて、薄皮2枚ほど残しておきます。
【ポイント】
とうもろこしは薄皮を2枚ほど残してむきます。薄皮を残しておくことで、とうもろこしの風味を損なわず旨味と水分をキープして蒸すことができます。外側の緑色の皮を残したままでは青臭くなるので、むいておきましょう。
水と塩を混ぜる
とうもろこしが入るサイズのフライパン(直径25cmを使用)を用意し、水と塩を入れて混ぜ、塩を溶かします。
蒸す
フライパンにとうもろこしを入れて中火にかけます。フライパンに入らない場合は、茎の部分を切ります。それでも入らない場合は半分にカットしてください。
沸騰したら、蓋をして弱火にして蒸します。
【ポイント】
とうもろこしは、弱火でじっくり蒸します。弱火で蒸すことで甘味を引き出すことができます。
途中2回ほど蓋を開けて、上下を返します。トータルで5分ほど蒸して完成です。
【ポイント】
途中2回ほど蓋を開けて、とうもろこしの上下を返します。裏返すことで加熱ムラを防げます。
検証してみた!フライパン蒸し vsレンジ vs 鍋
フライパン蒸しのとうもろこしとレンジ加熱したもの、鍋でゆでるものをそれぞれ食べてみて、比較検証します。レンジ加熱方法と鍋でゆでる方法は以下の通り。レンジ加熱は、皮を一度開いてひげを除きとうもろこしの実に水をかけて皮を戻し、再度水をかけてラップで包みます。電子レンジ600Wで4分30秒加熱。
鍋でゆでる場合は、鍋にたっぷりの湯を沸かし水の量の2.5%の塩を加えて、沸騰したところに薄皮をむいたとうもろこしを入れ、4分ゆでます。3つの方法を比べるとレンジが一番手間がかからず、鍋はたっぷりの湯を沸かすため手間も時間もかかりました。
フライパン蒸し
フライパンで蒸したとうもろこしは、ふわっとやさしい香りが広がり粒がパンパンに張っています。かじると、粒が弾けて皿を超えてテーブルまで果汁が飛んでびっくり!水分たっぷりで口いっぱいに甘さが広がりました。とうもろこしの風味も残っていておいしかったです。「こんなにとうもろこしから汁が弾け飛んだことなかった!」「濃厚で甘味が強い」と家族も驚いていましたよ。我が家では人気ナンバー1でした。
レンジ
レンジで加熱したとうもろこしで一番驚いたのは、その香りの高さ。濃厚なとうもろこしの豊かな香りが残っていました。3つの中で一番黄色が濃い印象です。加熱直後は気になりませんでしたが、少し時間が経つと若干シワが寄っている部分も。食べてみると、しっかり芯まで火が通ったという食感でふわっとやわらかく、しっとりみっちりとした味わいでした。水分は少なめで味わいは濃厚。旨味がありました。我が家は全員一致で「においが一番濃い!」という感想です。フライパンで蒸したものを食べたあとだったので、「汁気が全然ない……」とガッカリしていた家族も。
鍋でゆでる
鍋でゆでたとうもろこしは、においがほとんどありませんでした。粒のツヤや張りがあってプリッとした印象。食べてみると、シャキシャキッとした食感でみずみずしく甘さはさっぱりとしています。塩ゆでしたので甘さは感じられましたが、フライパン蒸しと比較すると歴然としていました。「あっさりしている」「シャキッとして歯切れが良い!」という感想でした。フライパンやレンジと比べると一番気になったのは香りや甘味の薄さ。水に溶け出てしまうんだとよく分かりました。
加熱方法 / フライパン蒸し / レンジ / 鍋
野菜ソムリエおすすめ度 / ☆☆☆ / ☆☆ / ☆
こんなひとにおすすめ / 手間をかけてもいいからおいしく食べたい方 / とにかく簡単に加熱したい方 / あっさりとした味が好みの方
調理時間 / 5分 / 4分半 / 4分
手軽さ・洗い物の少なさ / ☆☆ / ☆☆☆ / ☆
色鮮やかさ / 濃い / 一番濃い / 薄い
粒の張り / 粒のツヤや張りがある / 若干シワが寄る部分がある / 粒のツヤや張りがある
甘味 / 濃い / やや濃い / 薄い
食感 / ジューシーでプリッと弾ける / やわらかく、しっとりみっちり / シャキシャキ
香り / やや濃い / 一番濃い / 薄い
【時短&絶品】とうもろこしはフライパンで蒸すのが正解!
とうもろこしの加熱方法を変えると、こんなにはっきりと違いがわかるとは思いませんでした。フライパン蒸しのとうもろこしは、かじったら水分がテーブルまで飛び散ったのには家族全員びっくり。ここまで弾けたことがなかったので、フライパン蒸しのすごさを感じました。
レンジは香りの高さ、鍋はシャキッとした爽やかなおいしさを楽しめましたよ。我が家では、意外と手間も時間もかからないフライパン蒸しが人気。お好みに合わせて加熱方法を試してみてくださいね。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。
※本記事は個人の感想に基づいたもので、感じ方には個人差があります。
※電子レンジはお使いの機種によって加熱時間が異なります。様子を見ながら加熱時間を調整してください。
ライター:稲吉永恵(野菜ソムリエ / ローフードマイスター / オーガニックコンシェルジュ)