市販の「栗きんとん」に戻れない…!砂糖不要。さつまいもで作る濃厚でやさしい甘さの栗きんとんの作り方
お正月のおせちに欠かせない栗きんとん。なめらかな餡と濃厚な甘さが特徴ですが、砂糖を使わず、裏ごしをせずに作れるんだそう。今回は、管理栄養士の関口絢子さんに、砂糖を使わない「栗きんとん」の作り方を教えていただきます。
教えてくれたのは……管理栄養士・関口絢子さん
料理研究家・管理栄養士・インナービューティスペシャリスト。「健康な体と豊かな心を育む食卓」をテーマに、季節の体の変化や旬の食べ物にフォーカスした食の知恵をお届けします。YouTubeでも体に優しいレシピや知識を発信。
砂糖を使わずに作れる
今回は、砂糖を使わずに栗きんとんを作るレシピをご紹介します。市販の栗きんとんは砂糖や水飴が多く、甘いのが苦手という人もいるのではないでしょうか。自家製は甘さも調節でき、なにより体にやさしい材料だけで作れるのが一番の魅力です。
さつまいも
さつまいもは、皮をむいている矢先に黒ずんできますが、黒ずみはポリフェノールのクロロゲン酸です。抗酸化物質で、体にとってはとても有効なので、水にさらさずに使っていきます。
砂糖を使わずに作る「栗きんとん」の作り方
材料
・さつまいも……500g
・栗の甘露煮……180g(20粒)
・クチナシの実……1個
・みりん……大さじ2
・はちみつ……大さじ3~4くらいを目安(好みの量を入れて甘さを調節してください)
・塩……少々
クチナシの実が手元にない場合は、使わずに作っていただいても結構です。またはちみつはさつまいもの甘さで量が変わってきますので、味つけの最終調整をしながら、加えてください。
注意事項:ご紹介するレシピは、はちみつを使用しております。1歳未満のお子様はお召し上がりにならないようご注意ください。
作り方
1.さつまいもはきれいに洗い、皮をむきます。2cmくらいの厚さに切ります。
2.切ったさつまいもを鍋に入れ、ひたひたくらいの水を加えます。クチナシの実はお茶パックの中に入れ、色が出やすいように麺棒などでしっかり潰して使います。クチナシの実を沈めるようにして鍋に加えます。クッキングシートなどで落としぶたをし、ふたをしてさつまいもが柔らかくなるまで、中火で煮ます。
※水の量が増えてしまうと煮汁の量が増え、捨てることになります。なるべく水の量は少なくしましょう。
3.竹串がスッとさつまいもに入る程度まで柔らかく煮えたら、クッキングシートとクチナシの実を取ります。火を強めて、煮汁を凝縮させます。
4.煮汁が凝縮したら、火を止めます。ボウルの中にザルを入れ、鍋から移して煮汁とさつまいもに分けます。
※ヤケドをしないように注意しながら行ってください。煮汁はかたさを調節するときに使うので、捨てないでください。
5.麺棒などで、さつまいもをつぶしていきます。さつまいもをざっくりつぶしたら、みりんとはちみつを加え、混ぜ合わせます。
※なめらかな感じにしあげたいときは、フードプロセッサーを使ってください。
6.煮汁を加えて、さつまいものかたさを調節します。
※さつまいもはかたくなるので、少しゆるめにしあげるのがポイントです。
7.なめらかになったら弱火にかけて、練り上げていきます。みりんも加えているので、しっかりと加熱してください。味見をして甘さが足りない場合は、はちみつを足してください。はちみつを足す前に塩を足してから、最終的な味の調節をすることで、甘さが引き立ちます。
※焦げつきやすくなりますので、火加減に注意してください。ゆるすぎてしまった場合は、少し長く火にかけることでかたさを調節できます。つぶし加減やかたさは好みで調節してください。
8.煮汁を加えて、ゆるめになるようにしあげます。少しゆるいと感じる程度になったら、火を止めます。シロップを切った栗を加え、混ぜます。
9.器に盛りつけて、できあがりです。
今回は砂糖を使わずにみりんとはちみつだけで作り、さつまいもの香りや甘みを引き出しました。好みの甘さ加減で作れるのが魅力です。ぜひ、作ってみてください。
※こちらの記事は元動画の提供者さまより許可を得て作成しております。
ayako/ライター