<ジュビロ磐田キャンプ>伝統の背番号9を直訴したFW渡辺りょうの覚悟「日々限界に挑戦している」
ハッチンソン監督「常に相手コートで解決させる」
ジュビロ磐田の鹿児島キャンプは1月24日、ビルドアップの形を繰り返し確認しました。今季、完全移籍を決断したのを機に中山雅史氏(J3沼津監督)も付けた伝統の背番号「9」を直訴したFW渡辺りょう選手は終始、精力的な動きを見せました。
今季の目標は20ゴールとリーダーシップを発揮すること。前線からのプレスに加え、中盤に下りてのつなぎ、背後へのランニングを繰り返し「日々、限界に挑戦していいます」とのことです。
25日は古巣のJ2藤枝との練習試合。2023年夏にC大阪に移籍した後では初対戦となります。「こんなに早く対戦するつもりはなかったですけど」と苦笑しつつ、「負けたくないです。積み上げてきたものをしっかり出して内容も結果もたぐり寄せたいです」と意気込みました。
一問一答
ーハッチンソン監督が目指すサッカーのポイントは。
一番はハードワークです。そこをベースとして体現できないと自分たちが目指すサッカーは表現できないと思います。
ー練習は厳しいながらも楽しいという声が聞こえてくる。
みんなが新しい監督の下、競争がある中で新しいことにチャレンジしているので、充実感はあります。それと同時に積み重ねをしていかなければいけないなというのも事実です。練習試合も3試合あるので、チームが今やっていることを出し、課題や収穫を積み重ねていかないといけません。
ー今季は「渡辺りょう」への注目度が高まっている。
たくさんの方々からそういう声をいただいているのはありがたいです。選手としてはピッチの上でしか表現できないので、自分がどう向き合っていくか。常に100パーセントを出せるよういい準備をしていきたいと思います。
ーショーン・オートン新コーチが就任し、具体的な指示を出すようになった。
求めていることははっきりしています。自分たちが最大限理解して、ピッチの上で表現できるかに尽きます。毎日の練習でどれだけチャレンジできるかだと思います。
ー「技術的なミスはいいから、形をイメージしよう」という声が飛んでいる。
ミスをするということはチャレンジしているからだと、ネガティブに捉える必要はないということをずっと言ってくれています。自分たちもそういうマインドを持って、チャレンジした上でミスが出ることがはっきりすれば、次にどうしてミスをしたか、どう変えていけばいいかというのも分かると思います。
やりたい形をしっかりしなければ、チームの形は出来上がっていかないと思うので、練習からもっといいものにしていきたいと思います。
ーボールを引き出す役割も求められる。
ボールを持ちながらも相手が嫌なのは背後に走られることです。ボールを持つことが目的ではなく、ゴールを取るためにボールを持っているということを忘れないようにしたいです。
ポゼッションサッカーはどうしても相手を回避してという気持ちが出てきやすいのでボールの動かし方をみんなで理解していきたいと思います。
ー守備側のプレスについてのコミュニケーションは。
前線2枚、ボランチは運動量を求められますし、自分たちがスイッチになって後ろでどうボールを取るかという部分があります。自分1人ではボールを奪えないので、後ろからの声かけやタイミングを合わせることと、始動から積み上げてきたボールに行くところをやっていかないといけません。
今年は特に敵陣でボールを奪いきることを監督が言っていて、自陣に侵入させない、常に相手コートで解決させると言っています。前だけでも後ろだけでもなく、全体がコンパクトにならなければいけないと思うのでトライし続けることが大事だと思います。
ーリーダーシップと20ゴールを目標に掲げている。
それを目指さないと意味がないので、そのために自分に何ができるかを毎日、しっかり考えていきたいと思います。