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相模原市ごみ分別 来年10月から大幅変更 背景に最終処分場問題

タウンニュース

来年10月から大幅変更

相模原市は11月12日、来年10月からごみ収集の分別収集体制を市内全域で変更すると発表した。脱炭素社会と循環型社会の実現を目指した措置で、現在「一般ごみ」として回収している「製品プラスチック」や一部の「紙類」を資源化するため分別区分を見直す。さらに発火リスクが懸念される「リチウムイオン電池等」の安全な回収体制を拡充する。

減量・資源化促進

来秋から変更されるのは大きく3点で、ごみ減量化・資源化の推進と回収時の安全性確保を目的としている。

現在「一般ごみ」として回収しているプラスチック製の保存容器やバケツなど、長辺50センチメートル未満の「製品プラスチック」について、「プラ製容器包装」と一括し「プラスチックの日」に資源として収集を開始する。これにより、プラスチック類の資源化を大幅に推進したい考えだ。

紙製の容器包装や雑誌・雑がみ等に加え、現在一般ごみとなっている感熱紙や写真、シュレッダーごみなどの「紙類」をまとめて「ミックスペーパー」として収集。プラ同様に資源化を推し進める。

あと12年で「満杯」

市が分別・資源化を進め家庭ごみを減量する背景には「12年後には満杯になる」とされる一般廃棄物最終処分場「シゲンジャーパーク」の存在がある。

12年後というのは、ごみの減量化・資源化の取り組みが現状通りに進んだ場合の予測値。現在「次期一般廃棄物最終処分場」の整備計画が進み候補地が絞られている段階だが、ごみのさらなる減量に努め、処分場の延命化を図る必要がある。

リチウム電池等「有害ごみ」として

近年、社会問題となっている小型充電式電池による発火事故。市資源循環推進課によると昨年度は回収時に3件、清掃工場で1件の発火が確認された。今年度も10月末までに1件、事案が報告されている。全て初期消火を施し、幸いにも大事には至らなかった。

現在は拠点回収のみとなっている「リチウムイオン電池等」は、来秋から乾電池や水銀体温計などと合わせ「有害ごみ」としてごみ・資源集積場所で収集を開始する。「有害ごみ」の収集日が週に1度設けられることになる。ペットボトルは現況、「容器包装プラ」の収集日に回収されているが、プラ類の資源拡大に伴い回収日を変更。有害ごみの回収日に合わせて収集する。

分ければ資源、混ぜれば危険

市は今回の収集品目の変更について、「分ければ資源、混ぜれば危険」をスローガンに掲げ、ごみの減量化・資源化の推進に繋げたいとしている。

来年4月以降、市内各地区で住民向けの説明会を開催する予定で、広報や市ホームページ、チラシ等を通じて周知啓発を丁寧に行う方針だ。

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